#137クラスタフリーコンサート

今回は、久しぶりの方にお会いできた方が
いらっしゃってうれしかった。
皆さんお元気で、かつ、演奏の方もご健在どころか
更にパワーアップしていた。
自分も頑張らねば。


早速感想を。


nagaiさん 国分寺市(N) 舟歌(コスト)、時計(ロベルトカントラル)、
悲しい酒(古賀政男)、モズが枯木で(徳富繁)
「まだへたくそなのですが」
との一言から開始。
しかし、しっかり練習なされているのだろうな、
と思われるきれいなフォームで
音だしも1音1音しっかりしていた。
演奏自体は、確かにちょっとずつひっかかり
ながらで、とつとつと・・・
といった感じであったが、しっかり歌えているので、
それはそれで「味」。
特にそれがはまったのが「悲しい酒」。
「好きな曲なんです」
ということで、その気持ちが
伝わってくる演奏だった。
いい演奏でした。


suzukiパパさん 大岡山(N) 村のファンタジー(ソル)
10弦ギターでの演奏。
低音弦の響きが重厚。ガイーンと響く。
さらに、すべての音についてなのだが、
「ネックがしっかりと重いギターの音」
(わかりにくい表現かもしれませんが)
で、輪郭がはっきりしていてとてもきれい。
MCにて
「・・・ここで鐘の音がなって、
  そのあと村人の踊りがあって・・・」
といった解説を頂いたので、
ああ、このハーモニクスが鐘の音ね、
で、踊り・・・といった具合理解でき、
聴きやすかった。
演奏の方はかなり弾きこんでいるのがわかる演奏。
よかったです。


uchikoshiさん 川崎市(N) 月光(ソル)、夢(ソル)、ワルツ(タレガ)
初演奏とのこと。
赤のチェックのシャツが暖かそうないでたち。
ギターはスタッフォードと書いてあったように見えて、
ネックが細めに見えた。(そう見えただけかもしれませんが・・・)
3年くらいギター教室に通っていて、
「刺激を得よう」とのことで参加されたとのこと。
「月光」は、かなり緊張なされているのが
伝わってくる演奏。
でもまあ、そういう場であることは、
聴衆の方みなさんも十分理解している。
で、2曲目になると、ちょっと緊張がほぐれた感じになった。
「ソルでは、月光より有名じゃないんですけど、
  こちらの曲の方が好きなんです」
ということで、なるほど、それがわかるような演奏だった。
しっとりというかじっくりというか、
一人で弾くのが似合いそうな曲だった。
なお、現在村上春樹
「スイングしなけりゃ意味がない」
読書中といったMCもあり。
(自分も読了してますが、面白いです)


レフティyamashitaさん 八王子市(S) インディアンサマー(下山亮平)、
Be thou my vision、プリンセルロイヤル(ターロックオキャロラン)
茶色の左利き用鉄弦マーチンでの演奏。
下山氏の曲は、哀愁味のあるメロディーで、
鉄弦のおいしいところが詰まった曲だが、
そのおいしいところがしっかり表現された演奏。
イギリスの民謡(アイリッシュとか)
が好きとのことだが、なるほどわかる。
最後のハープ奏者の曲もそうだが、
解放弦を含めて、音の響かせ方を大事にしたアレンジだった。


鉄道博士aikawaさん 国分寺市(N) 赤とんぼ(椎野みち子)、島へ、ムーンタン(半分)
最初の赤とんぼは、演奏開始ちょっとで、
あ、これがピンクさん(椎野さん)のアレンジだな、
と気が付いた。
単純な赤とんぼのメロディから、自由自在に
想像力を働かせて作曲したのだろうな、
というのがわかる曲。
aikawaさんの演奏も、そのおいしいところを
しっかり表現しての演奏だった。
また、相変わらず音がきれいだな、
と思ったのだが、同時に、。
もうちょっと音でるのでは・・・という
気もした。
あとでわかったが、
まだ手に入れて間もないギターとのこと。
これから、どんどん良い音になってきそう。
ムーンタンでは、両手タッピングも駆使しての演奏で
これもかっこよかった。


甲府mikamiさん 甲府市(N) 大聖堂I,II,III、人形の夢
甲府からギター教室に東京に来ていて、
それに合わせてクラスタ参加されている方。
今後フリーコンサート土曜日なので、
こういう風に遠くから来られる方も増えるかも。
演奏の方は、大曲だがしっかりした
演奏だった。
大聖堂がおわったあとで、実は右手の
親指ともう1つの指(どの指だったか聞き取れず)
の爪がわれてしまっていた
とのことをカミングアウト。
弾く前に言うと、言い訳っぽいので避けたとのこと。
カウンターの自分の席の隣に座られたのだが、
しきりに爪のメンテをなされていたのは、そういうことか、
と合点がいった。
本日の演奏でも、十分いい演奏だったが、
今度は爪の調子も万全の状態での演奏を聴いてみたい。


自分 横浜市(サイレントN) 長崎にて、上を向いて歩こうハナミズキ、なのみ通り、六番町ラグ
ほんとうはゴダイゴの曲とか練習してきていたが、
本日は、自分にとって懐かしい方がたくさん
みえられたので、
「このごろ、こういうのを弾いてます」
みたいな演奏に変更。
二日前にギターの弦をめずらしく新しくしたのだが、
演奏の途中で、音程がドロップがちになるのが
気になってしまい、ちょっとそこが残念だった。
まあ、また次回。


masakiさん 清瀬市(N) 広葉樹、マドレ、タルゴ、未踏の原生林
得意の佐藤正美さんの曲だが、一段とすばらしい。
なんか、「凄み」みたいなのものを感じてしまう。
広葉樹の出だしとかは、ぞくぞくする感じ。
他にも、テーマの繰り返し部とかを
極々弱く弾くのと、強く弾くのを
きれいにコントラストをもたせているのだが、
この極々弱くひく表現がすばらしい。
音の大きさは小さくなるが、ハンマリングやプリングオフ
スピード、細かな表現の音まで、
表現はむしろしっかり
なされていて、聴いていて引きこまれるような
感覚になって、それがすごい緊迫感みたいな
ものに繋がっている。
プロみたいな演奏でした。


4月から新潟期待の新人uchidaさん 杉並区(S/サイレントN) グリーンスリーブス、
The Rakes of Waterloo、St.Thomas、ピーターガン
All that Blues/ルパン80(南澤さんのアレンジのブルージーな感じの方)
すでにかなり場馴れした感じ。
1曲目にすごく簡単なグリーンスリーブスをもって
くるのは、ギターと自分の指の慣らし運転のためと思う。
自分としては、セントトーマスの
ほのぼのとしたアレンジ、演奏が最高。
uchidaさんの演奏は、このごろ前にもまして
リズムがしっかりしてきて、こういう曲が
すごくはまる。
なお、来月ニューギターを購入予定とのこと。
ぜひとも、そのギターでの演奏も聴きたい。


shimodaさん 横浜市(サイレントN) ギターを弾こうの先生が弾いていた曲、
スペイン、ムードフォーアデイ、ワルツフォーデビー
最初の3曲は
「自分の思い出の曲」
としてMCで紹介。
しかし・・・・こんな難しいのを、コピーしようチャレンジ
するものなのだろうか・・・と思う。
1曲目は、中学か、高校のときに(どっちだったっけ)
テープでチャレンジしたとのことだが、ワカメになるまで
繰り返して聞いて、コピーしたとのこと。
スペインも、単純にテーマをコピーしただけでなく、
アドリブ部のかなりの部分も追っかけているのが
わかる演奏。
ということで、さすがにところどころ、
外してしまう演奏になったが、自分としては、
くじけずに、この3曲をつなげたものを
完成させてほしい。
もしできあがれば、かなりかっこいいものに仕上がると思う。
ワルツフォーでピーも、アールクルーバージョンの
コピーとのことで、こちらもかっこいいアレンジだった。


siyohさん 港区(N) 未来への希望より第2,3,4楽章(冨山詩曜)
プロの演奏家のために作った曲の、
作曲者自らの演奏。
こういうものを生で聴けることをしあわせに思う。
自分としては、本当に久しぶりで
7,8年ぶりくらいかも・・・と思うが、
ギターを身体全体で、呼吸までコントロールして
鳴らし切るsiyohさんの演奏は健在で、
ギターというより、音楽のすごさみたいなものまで
感じてしまう演奏だった。
ちょっとレベルが違う・・・。
なお、それ故自分は1つ心配していたのが、
siyohさんの右指。
一度壊されていて、以前あったときは、
そこから、必死に復活しようとしている
ステージだったのだが、
「こりゃー指も壊れるよな・・・」
と思うような演奏だった。
しかし、
今日の演奏はその部分については、以前の
siyohさんとは別人だった。
以前は指先が伸びきってバキバキと指に
ストレスがかかるだろうなと思われる手の
形、力の入れ具合だったのだが、
今日は、指にはあまり力がはいっていないような
フォーム。
腕全体で弾いていて、かなり脱力がなされて
いるのがわかる。
ずいぶん、修練したのだろうなと思う。
ほんとうにいい演奏でした。
今日の演目は今年5月2日(と聞いたように思う)
に、プロの方にてフルバージョンの演奏がなされる
とのこと。
タイミングがあえば、聴きに行きたい。



鉄弦風笛murakamiさん 町田市(S) 春に想えば、なごり雪、風笛
siyohさんに引き続き、murakamiさんも久しぶり。
自分が長崎に行く前だから、4年くらい前以前に
よくいっしょにこのフリーコンサートにでていた。
それから久しくご無沙汰だったとのこと。
murakamiさんの演奏は、とにかく音がきれい。
マーチンのD-28の鈴なりの音を完全に
鳴らし切る演奏は健在だった。
で、自分は、それと合わせてmurakamiさんの
アレンジが大好きだ。
メロディ、ベース音に加え、「その曲のおいしいところ」、
がしっかりとアレンジの中に組み込まれ、
思わず、「それだよ」と思ってしまう。
いつも思うのだが、murakamiさんの
ギターアレンジ譜がでれば、かなり売れると思う。
(自分は買う)
来月も出演されるとのこと。
毎月の楽しみが増えたような気分。


mochizukiさん 武蔵野市(S) Yellow Bitterm、Bunyon'S Hymn 、
I saw three shis
ローランドのDIをつないで、きれいな音での演奏。
オープンチューニングで、
音の一つ一つの粒のそろい方、
スライド等を適所に用いた歌わせ方といったところが
実に「丁寧」。
いつも、日々の演奏で、DIをつないでいるかどうかは
わからないが、このような細かい部分を
ご自身でしっかりモニターされているのだろうな
と思う。
自分は、サイレントギターだが、面倒だな、
と思って、サイレントギターの生音(小さい音)ばかり
で練習してしまうときがあるが、そうすると、
細かい部分がかなり雑になってしまう。
mochizukiさんの演奏のように、細かいところまで
丁寧に弾けるよう、練習せねば、と思ってしまう。
(自分の場合、性格的な面で、だめなのかもしれないが・・・)


アンプラグドsuzukiさん 小平市(s) スモークオンザウォーター、
荒城の月、22才の別れ (雨の物語だった気もする・・・)
このところ、結構な頻度でクラスタにきて
ステージで練習されているとのことだが、
「いつも5,6人なので、このような大人数だと、
  ものすごく緊張してしまいます。
   緊張しないのは、無理です」
とのこと。
ということで、ちょっと力が入ってしまった
演奏になっていた。
しかしながら、演奏自体は、しっかり弾けている。
なので、自信を持って、suzukiさんが表現しようとしている
演奏で、どんどん弾くので、OKと思う。


コレクターkimuraさん 川越市(S) (ギターの保管方法に関する注意事項)、
年下の男の子、赤いスイートピー、フォーク曲(曲名しらないです)。
年下の男の子は、以前も聞いたことがあったが、
ちょっと鉄弦の張りがきつそう・・・
というような感想をもったのを
覚えているが、本日の演奏は全くそういうところなし。
「このギターは軽く弾くだけで鳴る」
というのがよくわかる演奏で、
メロディがしっかり歌われていた。
次の赤いスィートピーもなかなか秀逸。
前回、少しマイナーコードの部分も
入れていただけると聴きやすいなあ、と
いった感想を申し上げたのだが、そこらへんも
しっかり対応されていた。
後日、「フォークソングナイト」
で、こういった演奏をなされるとのこと。
「受ける」と思います。



miyakeさん 小平市(S) クロストーユー、ギャロッピングの曲(曲名は不明)
miyakeさんも、ほんとうに久しぶり。
自分のことを覚えていて頂いたようで大変光栄。
ギター演奏の方は、
「どんな曲も瞬時に弾けてしまうのではないか」
という感じなのは変わっていない。
カーペンターズのクロストゥーユーだが、途中
半音上がるところも、そのまま半音上がって
演奏してしまう。
ちなみに、このタイミングでは弾かれなかったが、
みなさんの演奏が終わった後に、
「恋のダイヤル6700」(フィンガー5
をリクエストして弾いていただいたのだが、
そのスピード感、切れはまったく変わっていなかった。
次回も参加予定とのこと。
ものすごく楽しみだ。


なお、ギターを本日マーチンを売って
メイトンを購入したとのこと。
「この下品な音がいい」
といっていたが、確かに鈴なりの音ではなくて、
「乾いた感じ」の音。
自分が、過去弾いたことがあるギターで
即思い出したのは、コールクラークのギター。
コールクラークがメイトンから分家した
ような感じのメーカーだったので当然か。
また、
今でもあるのかどうかしらないが、
タコマギターも、似たような感じだった。
(但し、タコマギターは1本1本のばらつきが
  大きいので、たまたま・・・かもしれないが)
いいギターでした。



なお、帰り間際で、murakamiさんより、
「今日のように、アドリブを入れる曲ではなく、
 kiriharaさんが、しっかりアレンジした
  曲をきいてみたい」 
とのリクエストを頂いた。
いや、自分が尊敬するアレンジをなさっている
murakamiさんから言われると、
大変プレッシャーが大きい。
アレンジについては、murakamiさんのように
かっこいいアレンジが自分にできるような
気がしないし・・・・でも、
せっかく期待されているのだから、次回は
そういう曲を弾こうと思う。
(と、気合が入ってしまい、自宅にもどってから
  午前3時くらいまで、ギターを弾いてしまった・・・)



以上、来月も楽しみだ!!!
(すでにエントリー済み)


<去年の今日>
「山登り」
http://d.hatena.ne.jp/y1kirihara/20130118

<目に入ったニュース>

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