#73クラスタフリーコンサート

今回も楽しかった。
簡単な感想を。


(参加者、曲目はクラスタHPより N:ナイロン弦、S:スチール弦)
takedaさん さいたま市(N) ゲゲゲの鬼太郎花まつり、ソーラン節、星のフラメンコ
ナイロン弦での演奏だったが、
曲、アレンジとも鉄弦の方のような
演奏に感じた。
面白かったのはソーラン節で、
オープンチューニングにして、
ドロー弦をうまく使うことで
三味線っぽいフレーズ満載だった。
気持ちいい演奏だった。


yagiさん(初)亀戸(N) フィールライクサムワンインラブ
「人前で弾くのは初めてなんで・・1曲だけ」
との演奏だったが、とても
しっかりしたいい演奏だった。
「ピックでジャズのソロ演奏」
だったのだが、そのはっきりした
音色が大変聴きやすく、
テーマの歌わせ方、
ベースとコードの選定、
そしてアドリブと
聴き応えがあった。
また聴きたい。


kawamuraさん 青梅市(N) ビラロボスプレリュード1番、バーデンジャズ組曲
今月で東京のお仕事が終わり、
熊本の実家へ帰るとの事。
最初にそのことがMCで説明され、
ビールが入って明るかったが、
クラスタで弾けなくなるのは残念」
とのことばがあり、本音だろう。


で、とても明るく、お酒が入っていることが
わかるMCとは違って、
演奏の方はとてもやわらかいタッチで、
陰影があって、すばらしい演奏だった。
これまでのフリーコンサートの
kawamuraさんの演奏では
一番の出来であったと自分は思う。
縁あってか、同じタイミングでの
九州移動となったので、
あちらでもなんらか楽しめればと思う。


shintani(araya?)さん(初) 新百合ヶ丘(N) コンポスララーの歌(山下和仁編曲)、フリアフロリダ、サンバースト
最初の曲は「賛美歌的」と解説なさっていたが、
自分としては、日本の童謡、「小さい秋」
とかをイメージしてしまった。
美しい曲だった。
2曲目はMCで
「作曲者のバリオス
 カリブの海を思って作った曲・・・」
とのことを言われての演奏だったが、
いわれてみれば、なるほど、と思う。
演奏として、頭の中でそういう情景を
想っての演奏なのだろう、
そういう想いが伝わってくるような演奏だった。



okazawaさん(初) 横浜市(リュート) ときめき(ヴィヴァルディ)、モリネート(ケープラン)、プレリュードBWV1007(バッハ)、アンダンテグラチーソ(モーツアルト
今日一番感動した。
リュートでの演奏を生でソロ聴くのが
初めてであったこともあるが、
それを差し引いても
感動するだけのすばらしいものだった。
リュートの演奏は楽器が抱えずらい
だろうと楽器の形をみて
想うのだが、
okazawaさんは、
楽器の固定具を自作されており、
これがとても理にかなってみえて、
演奏の姿もとってもきれい。
観客から、
「特許をとったら」
との声があがったが、
自分もまったく同意見。
ご本人は、
「自分にぴったり作ってあるので、
 誰にでもというものではないので・・・」
と答えていたが、
調整できるようにできそうな気がする。


で、演奏の方だが、
複弦8コース(すなわち16本の弦)
からの音色がとてもきれい。
左手でスライド的な音は
使っておらず、
どの音もポーンと軽やかにでてきて、
特に対位法的なアレンジでの
音色(和音)がとてもきれい。
「最初はバッハが弾きたくて始めた」
とのことだったが、
確かにバッハの曲にぴったりだ。


また、更に驚いたのが、
チューニングはオリジナルとのこと。
(バイオリンに近いとかおっしゃっていた)
オリジナルで
これほどの完成度・・・すばらしい。
是非また聴きたい。



ジブリhataさん 八王子市(サイレントN) もののけ姫、風になる、海の見える街、崖の上のポニョ
海の見える街、相当練習したのがわかる。
前よりずっとよくなった。
MCでは、
「つい走ってしまう・・・」
とのことで、あったが、
今回の演奏では、
「テンポが速いことによる苦しさ」
といったところが
ほとんどなくなっていて聴きやすかった。
あと面白かったのは
ポニョで、テーマ部の
ベースランニングのアレンジが
面白い。
自分もチャレンジしてみようかな。


saitohさん 立川市(N) タレガ作曲ラグリマ、前奏曲第8番、アラビア風奇想曲
saitohさんもずいぶん上手になられた。
もともと右手のタッチが強く、
音ははっきりしていたのだが、
あわせてノイズもずいぶん出ていた。
しかし、そういったところが
すごく改善されていて、
きれいな音だしになってきている。
曲の解釈の方も、タレガのいいところが
うまく表現されていた。


murakamiさん 町田市(S) G線上のアリア、プランクステファニーパワー
「先週のサンフランシスコひとり旅で連れ帰ったガリアンギター」
での演奏。
すばらしい音色だった。
murakamiさんは、
もともとマーチンD28ですばらしい
音色を出しておられるが、
それと比べると、
音像は1,2弦の倍音がちょっと
少なめだが、それにより
メロディーが明るく聞こえる感じ。
また、マーチンにも似た
「鈴なり感」も持っていて、
これは中音弦(3,4弦かと思う)
からきれいにでている。
演奏の方も、その美しい音色を
弾きたてる、サスティーンの
美しさを十分活かしたもので、すばらしかった。


なおギターの方は、
自分は初めてみたギター。
一瞬みたときは、
ジェームスオルソンかな、
と思った。
ギターヘッドのマークのところが、
アルファベットのオーみたいな
マークが入っていたので。
いつか機会があれば、
是非音だしさせていただきたい。



takahashiさん 東村山市(N) 大聖堂、最後のトレモロ
今日はクラシックの大曲2曲。
しかし、難しい曲を次々と
チャレンジしていく姿勢はすばらしい。
自分も見習いたいところだが、
自分の場合、takahashiさんの
まねしたら1年で1曲しか出来上がらないとか
なりそうだ・・・。
演奏の方は、ちょっと堅い感じ。
takahashiさんの演奏は、
「疾走感」みたいなものを
感じる曲がかっこいいのだが、
今日の曲はやわらかさ、荘厳さ、
みたいな表現が必要な曲だと
思うので、まだ、そんな感じには
仕上がっていない。でも、
takahashiさんのことだから、
これからどんどん仕上がっていくだろう。


aikawaさん 国分寺市(N) リュート組曲第2番、オーバーザレインボー、ロンドンデリエアー
今回もしっかりした演奏。
aikawaさんの演奏は、
ポップスで聴きやすい曲
でも、ピーンと張った糸のような
緊張感を感じさせる演奏。
武満アレンジということも
あるのかもしれないが、
aikawaさんの好みがそういう
感じなのだろうと思う。
もうちょっと、肩の力が抜けてても
いいかな、とも思う。
ちなみに、演奏後の懇談では、
お酒が入って大変楽しい会話
となるのだが、
そういう感じでの演奏もできるのでは・・・
と自分は思っている。
(聴いてみたい)


次自分。横浜市(サイレントN) おぼろ月夜、キャンユーセレブレイト?、サマー
来月から長崎勤務となり、
ちょっと節目的かなと思い、
練習している曲ではなくて、
オリジナルや、楽譜なしでも弾ける曲に
しようかな、とも思ったのだが、
やっぱり、いつものペースでいいや、
として、予定通りの曲とした。
いろいろ不満点はあるのだが、
落ち着いて演奏することはできた。
これは、よくいうと
「冷静に」演奏できたのだが、
悪く言うと、
「ちょっとさめて」
の演奏ともいえる。
で、それは、前回終わったとき
(転勤とかが決まる前)
「次回はそういう演奏をしよう」
と目標にしていたことだったので、
この点については、目標達成。
あとはこれで脱力までできると、
「家で弾いているように弾ける」
というところにはいけそう。
もう少しという感じが自分なりに
得られた。


matsumonoさん 練馬区(N) フリアフロリダ、ひまわり
まだ音は小さめだが、
以前と比べるとずいぶん大きくなった。
そのためどんどん聴きやすい演奏になっている。
マスターは
「フラメンコが御無沙汰ですね」
と声をかけていたが、
自分としては、
「ひまわり」
みたいな曲がぴったりだな、と思う。



sekiguchiさん 武蔵村山市(N) 森に夢見る(バリオス)、前奏曲5番(ビラロボス)
相変わらず「別格」のうまさ。
sekiguchiさんの演奏は、
自分はいつも
「やわらかさ」
を感じる。
ひとつひとつの音が丁寧に
音だしされていて、その積み重ねで
全体がとても気品を持ったものになる。
いつかこういう風に弾きたいものだ・・・
いつもそう思う。



yoshikawaさん 練馬区(N) ブローウェルシンプルエチュード1〜10番
「9月2日より、ギターに触れなかった」
ということで
「前回と同じ演目」
とのこと。
さすがにちょっと厳しい感じだったが、
みなさんの演奏終了後、
もってこられた
「山野輝慈(慈はこれでいいのか?)ギター」
のすばらしい音色を
残った7,8人の常連さんで
弾かせていただき楽しんだ。
自分も弾いたのだが、ほんと、
いい音のギターだった。
で、
「ただでもらったギター」
とのこと。
自分にもそういう幸運が起こってくれないだろうか・・・
クラシックギターは、
いいギターを弾かせていただくたび
そういう思いを抱いてしまう。
クラシックギターのいいのは、
 自分ではとても手が届く範囲にない・・・)



asohさん 小金井市(N) 亡き王女のパバーヌ、スカルラッティソナタ、黒い花
自分はasohさんの演奏では、
最後の「黒い花」のような演奏が好き。
「亡き王女のパバーヌ」
みたいな曲は、曲想が単調なのだが、
それゆえ演奏表情が
「ashohさん流」になされるのだが、
自分としては、
こういった曲はかえってカチッと
弾いてしまったほうが好みだ。
なので、
そうしてみるとasohさんの演奏では、
「黒い花」みたいなのが
自分としては、好みとなるようだ。



matsudaさん 所沢市(N) サパテアード、アレグリアス、スカボロフェア
最後のスカボロフェアが
よかった。
なお、
「いつも新しい曲弾いているが、
 今回はその時間がなかった」
とのことで、これまで弾いた曲から
ピックアップした
とおっしゃっていたが、
その場合、自分なりの十八番の
選曲になると思うのだが、
サパテアード、アレグリア
とか聴くと、フラメンコの方って、
いつも難しいの弾いているのだなと思う。



以下飛び入り。yoshikawaさんのギターにて。
kimura(剛)さん 町田市(N) 前奏曲1番(ビラロボス)、禁じられた遊びアルハンブラの思い出(タレガ)
funatogawaさん 羽村市(N) 禁じられた遊び
お二人とも、とても
丁寧な音だしなので、
yoshikawaさんのギターがとても
きれいに響いた。
結果、このあと、引き続き自分も
弾かせていただき大変楽しかった。


以上感想。



10月1日から長崎での仕事となるので、
少しクラスタご無沙汰になるかとも
思いますが、
また、きっとくると思います。


よろしくお願いします。



PS
長崎でも、こういう場所がもてれば
いいのですけれど・・・・。




<昨年の今日>
http://d.hatena.ne.jp/y1kirihara/20070921
<目に入ったニュース>




>