本屋さんの厳しい状況

本屋さんの経営環境が厳しいとのこと。
末尾の「目に入ったニュース」
で、記事をのせた。
東京の老舗の本屋さんがいくつか
店を閉めるということが記事で
紹介されているが、それだけでなく、
全体店数としてもどんどん減っているとのこと。。


理由はわかる。
(1)活字離れ。「本よりゲーム」
(2)インターネット書店
  読みたい本がわかっているなら、
  自宅までもってきてもらえるサービスもあるし
  こちらの方が断然いい。


しかし・・・・
自分は「本屋」という場所が好きだ。
だから、なんとかならないかなと思う。


といいながら、
 「図書館っていいよね」と、図書館利用をしているので、
  あまり説得力ないかも・・・だが
言い訳すると、図書館は、
あんまりたくさん本を買うお小遣いと、
本を保管するスペースがないからなのだ。
買っていいなら、どんどん、本屋いって
買いたいとは思っているのだ。


自分が本屋を好きな理由は、
本屋に、以下のような魅力を感じるからだ。


「自分の知らない本との偶然の出会いがある」
「いま、どのような本が流行っているかを感じることができる」
「それぞれの本屋における、本の並べ方が面白い」
「目次等だけ、さっと読むことができる」
(インターネットでもできなくはないが、やはり本屋の方がいい。
 でもこれは、結果として買わないケースも増えるので
 本屋にとっていいのかは、?だけど)
「都会のなかで、”静かな場所”となっている」


でも、もうひとつ、
「これ」といった生き残り決定打は
難しい。
本屋さん自体が、
「本を売っていること、扱っていること自体が
 楽しくて仕方ない」
というようなところだけが、残っていくのかもしれない。


・・・・それって、実は本だけに限らずかもしれない・・・。



<昨年の今日>
http://d.hatena.ne.jp/y1kirihara/20070421
<ギター趣味人>
http://guitar-shumijin.g.hatena.ne.jp/y1kirihara/20080427
<目に入ったニュース>
任天堂栄えて本屋潰れる 旭屋書店閉店の衝撃度
ゲンダイネット - 04月21日 10:00)
街の書店はもうダメなのか。
老舗中の老舗、東京旭屋書店の銀座店と水道橋店が閉鎖を決めた。
売り上げ低迷が理由だ。
銀座店は1965年11月の開店で42年以上も営業を続けてきたが、
今月25日に閉店する(水道橋店は6月下旬)。
銀座東芝ビルの1階という場所柄、サラリーマンの利用者も多く
「寂しい」「残念」の声が続々だ。
銀座店をよく利用したという住信基礎研究所主席研究員の伊藤洋一氏も嘆く。
「ショックです。ただ私もネットで本を買うケースが増えているのは事実です」(伊藤氏)
夜中にネットで注文。数日後には自宅に届く。
忙しいビジネスマンや近くに大型書店のない地域に住む人には便利だ。
「書店離れ」は加速していた。
もっとも本屋不況は今に始まったことではないから
「何を今さら」と感じるかもしれない。
しかし42年続く老舗店の閉鎖は深刻度が増している証しだ。
書店数の減少は凄まじい。
01年は2万939店あったが、
08年1月には1万6512店まで減少(アルメディア調査)。
毎年600店程度が消滅しているという。
「書店は、任天堂DSやWiiなどのゲーム機、
携帯電話に完全に客を奪われた。新刊を買うお金があったら
ゲームやケータイに回す。任天堂ばかりが栄える時代ですよ」(流通関係者)
そればかりじゃない。街の書店は、中古本のブックオフ
コンビニにも客を奪われ続けている。
セブン―イレブンの雑誌・書籍・新聞の売上額は
1430億円(07年度)に達し、日本一の冊数を売る書店、
紀伊国屋書店の売上額(1173億円)を軽く上回る。
「しかも本がなくてもネットでいろいろと調べられる時代です。
ただネットの情報は断片的。本のように大きな枠組み(テーマ)がない。
断片情報は入ってくるけど、それをどうやって自分のものにするか。
そのために枠組みをきちんと持った本を私は読みます」(前出の伊藤氏)
ゲームやケータイ、ネットばかりがもてはやされ、書店が消えていく。
その先にはどんな事態が待ち受けているのか。
知の荒廃でなければいいが。

(PS.よく考えると、インターネットで、本がたくさん売れてるなら、 
   知の荒廃ってことはないよな。本屋さんが、厳しいだけだ・・・)



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