通らねばならぬ道

フォーク集をやってよかったという理由の
二つ目は、
「やらないと、次に進めない」
というトラウマ的な気持ちがあったから。
成仏してもらう必要があったのだ。


フォークって、実は自分のなかでは
なんか「照れくささ」、というか「垢抜けなさ」
というか・・・
ちょっとそういうカッコ悪さみたいな
感じを持っているところがある。
高校から大学時代、歌本をみながら
仲間とわいわい歌った楽しい思い出があるが、
同時に、「青臭さ」
みたいなところも感じている。


だけど・・・・好きなのだ。



だから、人前でやるのはなぜか避けてしまう。
ジャズとかオリジナルがいいよね、
となってしまうのだ。
ということで、今回やるには、
「えいやっ」という勢いが必要だった。
で、やってみて、やっと上述の
「照れくささ」とか「垢抜けなさ」
といった感覚を成仏させることができた。


「もう、一回やったから、こだわりなんか、ないよね」


という気持ちになれた。やってよかったと思う。