瞬発力について

しかし、フォーク集みたいなことは
じゃあ、やらねばよかったか、
というとそうは思っていない。
2つ理由があって、
ひとつは自分ってぱっと弾くとどこまでいけるのか、
どのように弾けるのか、
ということをやってみたかった。


やってみて理解したのだが、
やはり人前で弾くのは、「怖い」


一人で弾いているときは、
なんていうか、「カラオケ状態」
となって調子よく弾けるのだが、
観客の前で弾くと、そうはいかない。


自分は「ぱっと弾ける」という曲では、
左手のフォームとか、右手のどの指で
弾くかとか、考えていない。
メロディーとコード感のみ頭にあって、
後は勝手に両手が動いてくれる。
だから、調子いいときは実に気持ちいい。
そして、更に調子いいときは頭の中に、
ちょっとしたアイディア・・・
たとえば、ここはハイコードで盛り上げてみよう、
とか、ベースをランさせてみようか、
とかいうものが瞬時に沸いて、しかも
それなりに失敗しないで弾ける。
そうすると実に楽しい。


もし、最高に調子がよければ、
こういったことがやりたかったのだが、


逆だった・・・・


次の指使いは勝手に手が動くのだが、
その際の刹那に、
「これでよかったよね?」
と聞いてくる自分がでてきてしまった。
そうすると、
「ほんとかよ・・・」
という自分に対しての問いかけになってしまい、
躊躇、そして恐怖みたいなものが、
頭に上ったりした。


もちろん、弾きなれた状況ゆえ、
それも自覚しながら弾けたので崩壊することは
なかったが、のりとかはでなかったろう。
また、楽しい演奏に行き着かなかった・・・。


なるほど、こういう状況にも
なることがあるのだ・・・ということを
理解した。
大変いい経験になった。