忙しさとギター

自分は忙しいと、やけにギターが弾きたくなる。特に新しい曲を作りたくなる。もちろん、「忙しい真っ最中」とかではなくて、その忙しさのふとした合間や、仕事で遅くなった帰りの車の中とかでだ。
「忙しい」ということは、頭の中のいろんな引き出しを一生懸命ひっくり返しているときだ。もしくは、何かを仕上げるためにひとつのことに集中しているというときもあろう。そんな状況から、ふっと解放されたとき、いつも以上に解放感が得られるし、頭が活性化した状況で、いろんなアイディアが沸きやすいという状況にあるに違いない。だから、「いつにもましてギターが弾きたい」という気持ちになるのだと思う。
もうひとつ、忙しさの質として、頭を技術的に使う忙しさではなく、肉体的、もしくは、精神的にきついというときもある。このとき、自分にとってギターは前節でも綴ったように、一種の精神安定剤となる。寝る前にほんのちょっと弾くだけで、ほっとすることができる。
創作活動というは、ギターの技術だけではだめで、普段の生活から・・・などと言われるが、普段の生活を真摯に過ごしているところからしか、いい創作活動はできないのではと思う。