一音入魂

昨晩から長崎出張。
なんとか、うまくこなせた。
苦しんだ歯痛は、腫れは残っているが
もう大丈夫。普通に過ごせる。


ということで、夜遅くなったが、
帰任後、今日はじっくりギターを弾いた。


体調が悪いときは、仕事とかも
なかなか集中しにくいものだが、
仕事は、仕事だ。
質を落とすわけにはいかない。
そうなると、
「帰宅後にギター・・・」
などという元気はほとんど残っておらず、
先週から今週にかけては、
弾いたといえば弾いたが、
自分の音に集中して弾ける様な状況ではなかった。


だから、今日は弾くにあたって
最初から気合を入れまくって弾いた。


意識したのは、
「今自分がだせる音で、一番美しい音を出そう」
ということ。


指が回っているかな、とか、この曲いい曲だな、
とか、このコードは、
等々、いろんなことを考えながら弾くのだが、
今日はとにかく音のよさ、一音の気持ちよさ、
にこだわろうと思って弾いた。


音の出だしに意識を集中する。
自分は「つめだけの音」
は好きではなく、指頭の部分が
触れ、一瞬無音部があるような感じで、
「一音がはっきり発声している感じ」
が好きだ。
加えて、なかなかうまくできないが、
消音も考える。
いい音でないのは、うまく音をだせてないときと
もうひとつ、いらない音が混じっているときだ。
自分の内部の演奏者としての感覚は、
この濁りはできるだけ気にしたくない。
というのは、
それを消すこと、つまりいわゆる消音だが、
これは思ったより大変で、
気にし始めると、いくらでも気になって、
ギターを楽しめない感じに陥ることがあるからだ。
(基本ができてない自分・・・・)


一方、聴衆としての自分は、この音を
どうしても聴けてしまう・・・


今日の一音にこだわる、というのは、
この聴衆としての自分を全開にするということ。


だから、「なかなか厳しい自分」
なのだ。


でも、しばらくまともに弾けていなかった
こともあって、弾くこと自体が楽しくて、
夢中になって弾いてしまった。


いや〜、難しい。


普通に美しく、出す音をきちんとだして
きちんととめる・・・
それだけなのに、とてつもなく難しく感じる。


・・・・・なんとも楽しい。



<昨年の今日>
http://d.hatena.ne.jp/y1kirihara/20070411
<ギター趣味人>
http://guitar-shumijin.g.hatena.ne.jp/y1kirihara/20080427

<目に入ったニュース>
コレラ菌:埼玉で10人に食中毒症状…国内で6年ぶり発生
(今でもあるんだな・・・)
・昨日のニュースだが、野茂大リーグ1000日以上ぶり登板。
 すばらしいトライだと思う。
・あと、歯痛の間テレビでみていて、
 とても不快だったのは、福田首相と小沢代表の討論。
 討論の内容もだが、自分がなんとも美しくないと思ったのは、
 福田首相が、日銀人事の件で、めずらしく一生懸命意見しているところで、
 小沢代表が、ものすごく笑っていたこと。
 笑っている場合じゃなかろう。
 で、「参議院選挙で過半数云々」
 いっていたが、今まともな議論、中身のある議論
 ができていないことを問題視すべきで、
 笑っている場合じゃない。

 
 そもそも、
 「一生懸命話してきている相手に対して笑いで返すこと」
 自分は社会人としてすごく違和感を感じる。
 政治家は議論が命。その場であの笑いは・・・
 社会人はお客様の前であんな笑いをしたらアウトだと思うのだが。
 相手がお客様でなくても、お客様が見ているところで
 だすような笑いには、自分はみえなかった。


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