読書メモ;ここ一週間での3冊

このところ、歯痛でギターとか
弾く時間が少なかった代わりに、
読書の時間は多く取れた。
というか、歯痛を忘れたくて結構読んだ。
出張での移動時間も多かったし・・・・


ということでそれらのメモ。


「俳優のノート(凄烈な役作りの記録)」山崎努/著
出版年  :2003.8 単行本化
俳優の山崎努氏が、舞台「リア王」の出演決定からの2年間、
どのように計画を立て、役作りをしていったかの日記。
あとがきを書いている俳優さんが、
「すべての俳優は教科書として本書を持つべき」
と書いているが、
お世辞でなくて、本当にそう思う。
加えて、脚本家、演出家もだ、と自分は思う。
役を取り込むとは、こういうことなのか、
と感動した。
これは、演劇とか、全くやっていない
サラリーマンが読んでも、
下手な啓蒙本を読むよりずっといい。


「人類は「宗教」に勝てるか:一神教文明の終焉」町田宗鳳/著
出版年  :2007.5
自分は日本人が宗教に興味が薄い、というか、
むしろ「あえてそれを語らない」
という態度は、とてもいいものと思っているが、
「なぜそう思うか」
がなかなか理解できない。
で、たとえば養老孟司氏の「無思想の発見」
とか読んだりしていたのだが、
これもその流れで読んだもの。
著者は、キリスト教を大学で学んでいるが、
キリスト教ユダヤイスラム一神教
よくない点を丁寧に解説している。
この方も、いわゆる活動としての
宗教は人類を駄目にしている核である、
とまでいっていて、なかなか面白い。
でも、
確かに現在の世界をみればそういうことを
感じる。
人を助けようとしてのものである宗教で、
苦しむ人が増えるなんて、本当にナンセンスだ。
この手の本は、今後、もう少し読んでみるつもり。


村上春樹にご用心」内田樹/著
自分は、小説をほとんど読まない。
本は読むのだが、「小説以外」といっていいだろう。
しかし、
「小説家を綴った本」はまあまあ読む。
司馬遼太郎氏を綴った本は何冊か読んだし、
そういうことでは、谷沢永一氏の本はとても面白い。
で、
今日本の作家で、世界的に認められている
村上春樹氏を綴った本、
ということで楽しく読めた。
村上氏を本も自分は読んだことはない。
でも、この本は楽しめた。
「本は身体で読むもの」
倍音を感じて読む」
なんていうのは、いつも自分は感じているもので、
それは、小説よりも自分は小説家をあーだこーだ
いった書評本の方が手っ取り早く感じられる。


でも、
小説も、読んでみようかな・・・


そんな風に感じた。


それにしても、
内田氏の文書はなんとも読みやすい。
大体長崎出張往復で1冊読めてしまう。
感謝。



<昨年の今日>
http://d.hatena.ne.jp/y1kirihara/20070411
<ギター趣味人>
http://guitar-shumijin.g.hatena.ne.jp/y1kirihara/20080427

<目に入ったニュース>
阪神・金本、史上37人目の2000本安打達成!
 阪神金本知憲は12日、敵地・横浜スタジアム
行われた横浜戦の第4打席でライト前ヒットを放ち、
史上37人目の2000本安打を達成した。
王手を掛けて以来、19打席ぶりのヒットと苦しんだものの、
ライト前ヒットで出塁した一塁ベース上では仲間の祝福に笑顔を見せた。
次なるステージは残り3本となる史上15人目の通算400本塁打
金本の奮闘はまだまだ続く。





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