「耳をすましてみて」
ということを、一番かっこいい
言葉で示したひとつの例は、
「風の歌を聴け」
なんじゃないかと思う。
こういうフレーズが、さらっとした
感触でリズムをもって書けてしまうのが、
村上春樹氏のすごさの一面と思う。
一番奥深いところから聞こえてくるものは、
人間として根源なもので、きっと
みんなと繋がっている。
そこから、文章をつむぎだせれば、
それは、共感を得られるものだ。
ってなことが、インタビューで語られている。
自分が思うに、
これって、「文学について」ではなくて、、
「音楽について」じゃないのか。
大体、「風の歌を聴け」なんだから・・・
このインタビュー集で語られていることは、
当然ながら、村上春樹氏の小説観みたいなものなのだが、
自分は、それを読みながら、
何度も何度も、
「これって音楽観が語られている・・・」
と思ってしまった。
そして、そのたびに、
「強烈にギターが弾きたくなる自分」
を発見していた。
何度も読み返す本にしていこう。
<去年の今日>
http://d.hatena.ne.jp/y1kirihara/20091110
<目に入ったニュース>
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