携帯プレーヤー 

さて、話を戻してオーディオの話。
高級オーディオは一昔まえより、手に入れにくくなってしまっているようだということを書いたが、それじゃオーディオ環境は以前より貧弱になってしまったかというと、そうでもないと思っている。
現在は、レコードからCDに移ったメディアがさらに進化しiPODに代表される、携帯プレーヤー、そしてコンピュータをメディアにしたものに移り変わってきている途中と思う。
確かに、まだまだ音質としてはアナログにかなわないと自分は思っているが、日進月歩で進化しているのは実感としてある。本当に耳のいい方からは、悲観的な意見が多いということも知ってはいるが・・。 
先にも書いたが、この携帯プレーヤーの驚くべきところはその容量だ。iPODでは5000曲なんてバージョンもある。こうなるとほぼ、普通の人がCDを買って一生に真剣に聴く音楽のすべてが手のひらに乗っかったと思っていい。自分の好きな曲は一旦入力されれば、あの小さいiPODとイヤホンさえあれば、いつでも好きなときに聴けるということだ。すばらしい。
自分は、一番安いシャッフルというタイプを使っているが、(注)どうせ外できくということから、音質をとやかくいわないと割り切れば、聴ける時間もけっこう長時間で不満はない。外で使うときに気になる耐振動性も抜群に高い。ただシャッフルという機種は画面がないので好きな曲を呼び出すということができないのだが、それを望むのであれば上位機種を購入すればいい。これで今後音質が更に洗練されれば、それこそ不満なところはなくなるだろう。あと何年かすると、音質もよくなり、一人1台「自分の好きな曲は好きな場所で好きなときに聴く」というのが現実になっているかもしれない。
(注>ちなみに2007年より、ソニーのノイズキャンセル付ウォークマンに乗り換えた。音質で選択したのだがとても満足して使用中。)

今後”音楽”というのは、どのように聴くようになるだろう。
自分のこだわりのリスニングルームでというのは、なくならないだろう。加えてもうひとつ、「場所を選ばない」聴き方、iPODのようなケータイプレーヤーを持ち出して、どこででも聴けるとなったら、どんな楽しみ方ができるだろうか・・・。