そろばん

自分は日本人でよかったなと
つくづく思っている。
もちろん平和で、豊かといっていいだろう
国になっているからだが、
それだけでなく、文化の面でも
好きなのだ。


まず、日本語ってすごいと思っている。
特に文字が好きだ。
漢字とひらがな、カタカナを
ブレンドして、表現豊かなロゴスを
構築してくれる。


アルファベットは26文字の組み合わせだが、
一認性は漢字の方がいいと自分は思う。
でも、中国みたいに、すべて漢字はつらい・・


あえていえば、歌唱するに、
ちょっとべたっとしてしまうことだけが
弱点だが、その他は自分は大好きだ。


日本語については、まだまだ
いろいろ書けそうだが、ここまでにして、
逆に、
もっと大事にしたいのに、
いまいちの扱いとなってしまった
日本文化のことについて、ちょっと書きたい。


それは算盤(そろばん)だ。


今書店では
「インド式計算云々」
の本が結構おいてある。
中身を見ると、実に洗練された
計算方法が紹介されていて面白い。


「数の計算が速く確実にできる」
というのは、文化として非常に大切にすべき
ものだと思う。
インドがコンピュータ産業の発達に
適しているというのは、この計算力と
リンクしていることが少なくないはずと思う。


今、インドの方と日本の方の
「数の計算力」を比べると、
インドの方の方が上だろう。
自分はこのことが、
「頭のエンジンはインドの方の方が
 馬力があるだろう」
と読み替えてもいいのではと思っている。


「計算機が100円ショップでも手に入るのだから、
 それでいいじゃないか」
というようなレベルのことをいっているのではない。


文化として、教育として
頭を柔らかく、早く、正確に使う訓練が
なされている社会の方が、
いいなあ、と思う・・・
というような面のことをいっている。


なので、インドの社会の方が、
こと、計算については上で、
頭の使い方も訓練されているのでは
と思うのだ。


しかし、本当は、
日本もそれに負けていないくらい、
計算についても、すばらしい文化があるではないか、
と思うのがそろばんだ。



そろばんは自分も小学生のとき習った。
4年間くらいやったと思う。
(それなりの段位をもらった)
今頭を使う上で非常に役立っていると
実感している。


四則演算を
いかに早く正確にやるか、
ということをとてもシンプルな道具で
視覚に変換し、指先を動かしてできるように
する。
(そのうちに暗算ができるようになると
 道具はいらなくなる)


今100マス計算とかが脳の発達に
とてもよい、といわれるが、
要するに、
「単純な作業をすごいスピードでやる
 という訓練は頭にいい」
ということだ。
そろばんは、指先も細かく動かすので、
更に頭にいいに違いない。


しかもできるようになると、
インド人もびっくりの計算力が
手に入る。(たぶん負けていない)


こんなすばらしい文化を大事にしない
手はない。


しかし、今そろばんやっている人って
どれくらいいるのだろう・・・


自分の子供に習わせたかった・・・
この点、自分はちょっと後悔している。


自分はそろばんについては、
小学校6年間の必修科目にすることを
提案したい。
朝30分のそろばんが習慣として、
級をとっていくと
小学校6年くらいでは、きっと
みんなそれなりの計算力になるだろう。
そしてそれは、実社会でも間違いなく役に立つ。
(自分が小学校の校長先生になったら、
 自分の学校だけでもやりたい)


「小学生の学力を上げる」
プラス、
「日本文化を大切にする」
ということで、
いいことなのではと思うのだが・・・



PS
今日は千葉の蘇我というところへ出張。
なかなか大変だったが、
なんとかこなした。
しかし、2日間出張だったため、
夕方から会社に戻ったが、
その後が大変だった・・・


<昨年、3ヶ月前、1ヶ月前の今日>
http://d.hatena.ne.jp/y1kirihara/20061109
http://d.hatena.ne.jp/y1kirihara/20070809
http://d.hatena.ne.jp/y1kirihara/20071009
<ギター趣味人>
http://guitar-shumijin.g.hatena.ne.jp/y1kirihara/20080427
<目に入ったニュース>
・地鶏偽装「比内鶏」社を捜索 不正競争防止法違反で秋田県警
大江健三郎氏「軍命令説は正当」と主張 沖縄集団自決訴訟
・若い恋人、携帯に束縛感も「出ないと怒られる」男性45%
関東学院大ラグビー部、大麻問題で今年度の対外試合自粛
・宇宙:最高エネルギー宇宙線の飛来源はブラックホール
ワーキングプア「互助制度」立ち上げへ 月会費300円