三味線を触った感想

思ったより重く感じた。
また、音が大きく感じた。
そして、あの特徴ある音質。
メロディーを自在に弾けるようになれば、
相当存在感があろう。
でも・・・・、
演奏は難しい。


まず左手。
当然フレットがないので、音程を正確に
捕らえるのが、難しい。
しかし、反面、スライドにて、表情が相当
多彩に変えられるのだが。
また、三味線の特徴的なフレーズは、左手の
プリングオフからのものが多い。
これは、思ったより簡単にできそう。


右手。
ばちは、相当難しい。
持ち方から大変だし、弦に正確にヒットさせるのが、
相当の熟練を要する。
ダウンピッキングはなんとかなりそうだが、
アップピッキングは、ちょっとやそっとで
ものになりそうにないと感じた。
じゃ、廃れてしまっていそうなもんだが、
ばちをつかった、表面皮への打撃音、
これがまた魅力的なのだ。
これがあるから、このばちの形なのだ、
と納得させられてしまう。
ちなみに、KMさんの説明では、
うまい奏者は、
この打撃音を、皮をたたく音と、
ヘリの木の部分をたたく音を
自在に使い分けるとのこと。

三味線の演奏全般の感想としては、
最終的にうまくなってしまうと、
「楽器による表情付けが豊富にできること」
がその楽器に飽きないところであろうと思うので、
左手、右手とも、表情付けは、本当にいろいろ
あるので、
「うまくなったら、するめのように、味が出てきて、
 うまくなるほどはまりそう」
な楽器と思う。


製作物としてみると・・・
最後に製作物としてみると、
ペグ(すぐゆるみそう)、皮の張り方(接着剤とのこと)
など、江戸時代かそれ以前から、かわっていないと
思われるスペックだ。
(ただし、皮は、プラスチックとかがあるらしいが)
”伝統楽器”
といってしまえばそれまでだが、
メジャーな楽器として、進化してれば、
もっとしっかりしたつくりの楽器になりえる
と思う。
バンジョーだって、
表面の張替え接着剤じゃない。ドラムのように、ねじ止めだ。
ばちも、今はプラスチックや、いろいろな
材があるのだから、究極的に弾きやすいばち
を考える人がいてもいいのになと思う。
KMさんもまったく同意見を持っていた。
(実は、そんなことは歴史上、いろいろ
なされていて、今の形が究極?)


感想・・・・・・・・・
「一本手元においてみたい」