敦賀観光「紙わらべ資料館」がよかった

さて、3連休の中日。
なにをしようか、どこへいこうか、と迷ったが、
結論としては、敦賀観光をした。(自転車で)
どっか、離れた場所に行きたい気持ちがあったが、
冷静になってみると、今いる場所自体が
出張できていて、かつ、これまで仕事があったので、
じっくりみていない。
どっかにいくより、今住んでいる敦賀をじっくりみてみよう、
と思ったもの。


結論からいうとすごく楽しかった。


そのなかでも、一番よかったのは
「紙わらべ資料館」。
古い家屋の10畳くらいのスペースだろうか、
和紙でつくった10cmくらいの人形が
「日本の古き時代の一部分」
を切り取った風景で飾られている。


手まりをしている子供、花火をしている子供
いろいろあったが、いずれも、
みているだけで、その場の和やかな雰囲気が
伝わってくるようだった。
顔は(あえてそうしているに違いないが)
描かれておらず、みんな着物姿。
この着物に和紙のやわらかな質感がぴったり。


しかし、それ以上にすばらしいのが、
それぞれの身体の動き。
少し離れてみると、遠方から写真をみているようにさえ
みえる。
身体の動きが絶妙なのだ。
その動きというのは、大きな動きではなく、
小さな首の角度、脚の向き、身体の微妙な傾き、
そういったものなのだが、実に繊細ですばらしい。


加えて、細部へのこだわりもすごい。
たとえば花火だが、人が10cmくらいだから、
花火のサイズは1cmくらい。
その花火からでている光までもが、
細い金色の紙でつくられている。
どんだけ細かいんだ!
猫とか雀とかもいたが、雀は自分の
小指の爪の半分くらいしか大きさがない。
その雀には、目があったのだが、
その目は、黒い紙を貼ってつくられていた・・・。


みればみるほど「本物の芸術作品」だ。


もっと大きな場所での、展覧会でも
十分人が入るだろうに・・・と
思ったりしたが、心配に及ばずで、
既にすごく有名で、関西や東京のデパートで、
展覧会が何度も開かれているとのこと。
そうだろうな。
ちなみに、この夏は、横浜町田小田急百貨店でやるとのことで
割引券付のきれいなチラシを頂いた。
ぜひ、もう一回見にいこう。
(仕事をまず完了させねばならないが)


さて、もうひとつすごいな、
と思ったことがある。


題材が「古き良き日本の風景」
であったので、年配の方が作られている、
ということはわかったが、
なんと、作者の高木栄子さんは、今年90歳とのこと!!


その高木さんは、この展示場所の
傍らの畳の間にちょこんと座って
紙細工を作り続けていた。


自分は、近くでその様子をじっくり観察。
ものすごく根気がいる作業と思うが、
そうでありながら、
創りながら、イメージを膨らませて、
臨機応変に創っている感じ・・・・そう「アドリブ」力
というか、そういうものを作品から感じたので、
創っているところをみてみたいな、
と思ったもの。
そのところを、即みれたのはとてもラッキーだった。
実にしっかりした手つきだった。
90歳には思えない。


しかも、その後さらにラッキーなことに
いろいろなことをお話させていただくことが
できた。
90歳の今でも、全国へ展覧会があれば
どんどんでかけていくという。
しかもその頻度は一か月に1回以上。


「よくそんな体力がおありですね」


と驚いて聞いてみると、
その場で、毎朝するんですよ、
と腹筋をするところをみせてくれた。
そして
「今日も朝、気比の松原まで散歩にいったら、
  5000歩も歩いてしまいました。
    あははは・・・」
とのこと。


こういう90歳に自分もなりたい。


ということで、敦賀観光、
いろいろいってきたが、一番よかったのが
この、「紙わらべ資料館」。



<去年の今日>
http://d.hatena.ne.jp/y1kirihara/20120714

<目に入ったニュース>

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