霧の三十三間山

真っ暗で動けない、みたいな感じで
真っ白で動けなくなった。


すごい霧で、視界は10mくらいしかない。
真っ白い雲の中、森林限界を超えた
ちょっとした草原。
自分のガーミン腕時計の距離数と、
もってきた地図からは、あと数百メートルで
頂上と思うのだが、頂上へ向かう道を
ロストしてしまった。


時間をみると、11:00。





さて、三連休の最終日。
また、今週末から忙しくなるので、
三連休の最終日なだけでなく、
自分としては、7月の休日の最終日となる予定。


そこで、これまでやってきた「休日に敦賀の山登り」
を続けて、最終にすることにした。
登る山はいろいろ迷ったが、三十三間山に登ることにした。


これで、西方が岳、野坂山、岩籠山、
赤坂山、三国山、大谷山、
雲谷山、そして、三十三間山と
登ったことになる。


ただし・・・・予報では天気がよくない。


雨でも登るか?


やはりそれは危ない。
そうするのであれば、シューズから
レインコートから、しっかりしたものを
用意して登るべき。


ということで、
ひどい雨であれば、登らないことにしたが、
「ちょっとした雨」
の場合は、いくことにした。


前日100円ショップで雨天用のズボンと
ポンチョを購入。
また、はっ水スプレーも売っていたので
それも購入。
それらをもって、出発した。


三十三間山の登山口駐車場についたのは
8:40ごろ。
そこから着替えて、いつもの7分ズボンに
半袖を着込んで、その上にズボンのみ
雨用を着用。
そしていつものトレッキングポールをもって
9:00ごろスタートした。


どんより曇っていて、今にも雨が降りそう。
しかし、そんな山道は空気がちょっと涼しくて
気持ちがいい。
とスタートしたが、無風だったので、すぐ暑くなってしまった。
登りではやはり雨具は暑い。
歩き始めて30分くらいで、
雨用ズボンは脱いだ。


それにしてもだれもいない。


天気がこんななので、当たり前か。
自分も、もし雨がひどく降ってきたら、
即、来た道を帰ろうと思う。


そんなことを思いながら登ったのだが、
天気はさておき、
道はとても気持ちよかった。


杉がまっすぐ生えている森
で始まって、沢を脇に見ながら登り、
その後急な坂を登って尾根筋へ。
頂上が近づいてくると、白樺がでてきて、
もうすぐ頂上だな、とわかる。



風は相変わらずまったくなく、
気温はそれほどでもなさそうに思えたが、
汗びっしょりとなった。


もう少しで頂上かな、というところで、
風神という立て看板がでてきた。
頂上まで700mと書いてある。
この無風で風神か・・・
と思ったところ、一陣の風が吹いて、
あっ風神様が気を悪くしたかな、
などと思いながら、一休み。


そこからほどなく、
高い木がパッとなくなり草原となった。


「すごくいい眺めだ!」
というところなのだろうな、本当は。


まったく廻りはガスで見えない


そんななか、木の道しるべのない
草原を歩いていくと、本当にこの道で
いいのだろうか、と思う。


そして距離的にはあと100mか200mで頂上か、
というところ、最後の登りで道を見失ってしまった。
藪漕ぎをしながら進むが、どうも、これは
違う、ということを2回やったのだが、
そうこうしているうちに、霧がすごいことになった。


ここで、冒頭で記載した、
「真っ暗で動けないのではなく、
  真っ白で動けなくなった」
の状況となったもの。


残念だが、頂上はあきらめ。
今歩いてきた草原に戻り、
ちょっと早いが、昼食にした。
ザックをおろし、100円ショップ購入の
小マットをひいて、買ってきたパンをほおばる。
眺めは全くないので、ちょっとつまらない。
また、頂上までいけなかった悔しさもあって、
なんとなく落ち込んでいたのだが、
パンを一つ食べ終わったところで、どっかから、人の声。
だんだん近づいてくる。


「こんな日に、登っている人がいるなんて
  思わなかった!  こんにちは。」
年配の方と若い方、二人組の登山者だった。


(それは、自分も同じ気持ち・・・)
と思いながら、
「こんにちは」
とあいさつ。


聞けば頂上からの帰りとのこと。
自分が頂上の道をロストしたことを伝えると、
「いや、自分たちも迷ったんですわ。
  しかし、電子地図があったので、戻れました」
とのこと。そして、丁寧に、道を教えていただいた。


「なるほど、そっちですか」


ということで、改めて頂上アタックで無事
頂上にいくことができた。
(ほんとに、あと数百メートルだった・・・)


頂上について、折り返すと、さっきの草原のところ
にきたときに、ぱっと霧が晴れた!


わあ、すごくいい眺め。


うれしくなるような景色を味わい、
早い昼食をとって正解だったなと改めて思った。


そこから帰りは、轆轤山(ろくろやま)経由で下山。
この轆轤山への道は、道というより
「台地の上の広場」で、土がむき出しの
広い場所で、木が生えていない。
木が生えていないので、登山道の目印の赤テープも
なくて、本当にこれでいいのだろうか・・・
と思いながら進んだ。


しかし、こういう山もあるのだな・・・
轆轤山ってどういう由来なのだろう・・・
などと思いながら、木のないところを
最後までいきつくと、また、森が
あり、目印の赤テープが復活して、無事
下山できた。
途中、林道にでたが、こっからは下りの
林道だったので、久しぶりトレラン実施。
かなり飛ばして「激走」状況。
あっという間に国道まででてきて
そのまま駐車上まで走ってしまった。


以上全部で12km。
楽しい山行だった。



<去年の今日>
http://d.hatena.ne.jp/y1kirihara/20120715

<目に入ったニュース>

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