山に行くと、景色に感動ということが、けっこうある。
なので、そこで写真をとるのだが、
この写真は、その後ちっとも見ない。
あの山のあの景色は、
「あの日、あの時、
自分の足であそこまでいったとき、
美しいと思える景色」
なのだろう。
もし、カメラで写真をとるのであれば、
そのとき、だけでなく、もう一つ、
違うストーリーというか、必要性をもって
とらないと、
「もう一度みる」
とならないのだろうと思う。
「なぜ山に登るか」
というのは、山に登っているとき
ありありとわかる気がするが、
降りてきてしまった時から、
説明できなくなる。
友達と大笑いした瞬間のことを
他の友達に話そうとしても、
全然その面白さは伝わらない。
ここのところを、
うまく切り取ることができたり、
言葉にできたりできる人が、
「写真家」であったり、「小説家」だったり
するのだろう。
この間の山登りのあと、
そんなことを考えた。
<去年の今日>
http://d.hatena.ne.jp/y1kirihara/20120621
<目に入ったニュース>
><