いじめ問題について

毎日のテレビの報道は、本当に見るに堪えないもので、
なさけない話だが、自分はチャンネルを変えたり、
テレビを消してしまうことも少なくない。


いじめ問題は、難しい問題で、
中途半端な記載は、泥沼の意見の言い合いや、
たんなる悪口、単純な正義論とか、書くべきもので、
ないものに、なりそうで、正直怖い。


ただ、テレビをみるたび、哀しい思いを持つので、
その思いから、なんか書きたいという気持ちもある。


そこでひとつ、物語りの形で書いてみる。


---------------------------------------------------
自分の子供が学校でいじめにあったことがあった。


自分はそのとき、子供の学校の担任の先生に手紙を書いた。


○○先生へ。
いつもお世話になっております・・・・・以下挨拶文略。


「なかよくしなさい」
と自分の子供には絶対にいわないでください。


私は、
「仲良くしなさいって、先生も、おかあさんも言っているよ」
といいながら、仲間はずれを盾にしていじめをするような人、
 グループが一番嫌いです。


先生は、当たり前のこととして、
「仲良くしなさい」
といいます。


いじめグループは、
「仲良くしてやらないぞ」
ということをもっていじめをします。


先生がいった、
「仲良くしなさい」
は、
「いじめを我慢してでも仲良くするのが正しいのだ」
という風に理解されがちです。


当然ながら違います。


「仲良くすること」より、
「人間の尊厳」
が優先されるべきです。
人間の尊厳を大事にできない、すなわち、いじめ
ですが、それをするような人とは、仲良くしない。


「仲間はずれを縦にして、いじめをする奴」
すなわち、人間の尊厳を理解できない奴、
そういう奴は、自分の子供の友達にはしたくありません。
仲良くさせないでください。


なので、先生からは、絶対に自分の子供には、
「仲良くしなさい」
ということを、言わないようにしてください。


---------------------------------------------------
これを子供に持たせて、かつ、子供にも読ませて
先生に渡させた。


そして、子供には、独りぼっちになっても、
「仲間はずれにするぞ」
というような物言いをする奴とは、絶対に友達になるな、
と厳命した。


ここまで私(親)がやって、自分も理解して、それでも
自分がいじめグループと云々あるなら、
お前も、いじめられるべくして、いじめられていると思え、
と子供には、言った。
もちろん、世界中全員が敵になっても、
私はお前の味方だ、とも言って。


自分の子供は程なく、「たむろする」
仲間はいなくなったそうだ。
でも、ひとりぼっちにはならなかった。


当然だ。
「たむろしない友達」はいくらでもいる。
きちんと人間の尊厳を理解する人
のほうが、当たり前だ。


たむろする人は、たむろする人の中で生きる。


先生は、安易に、
「仲良くしなさい」
といってはいけない。


「いやな思いをする人とは、仲良くしてはいけません」
と先生がいうのが大事だと思う。



<去年の今日>
http://d.hatena.ne.jp/y1kirihara/20110719

<目に入ったニュース>

><