長崎見学 with オランダ人ウォーカー

さて、午前中は会社にでて、
午後休暇をとって
おじさん+3人のオランダ人ウォーカーと合流した。
おじさんもオランダ人の3人もみなさん
既に定年退職を迎えられた方々だが、
めちゃくちゃ健脚で、
世界各国のウォーキング関係のイベントを
廻っている筋金入りのウォーカーだ。


で、
午前中は、どうしていたかというと、
やはり・・・ということで、
原爆記念館を見学。
自宅から近いため、家内が場所案内をかってでた。


展示物が展示物であり、
ちょっと刺激が強いかな・・・という気もしたが、
長崎にきて、ここを見ずに・・・というのは
案内を依頼された身としては、
まずかろう。


ということで、自分で案内ではなかったが、
みていただいた。


「とても興味深いものであった」
とのこと。
まあ、よかった。


おじさんの方は、
「ああいうものはちょっと弱い」
とのことで、
「そそくさと後にした」
感じだったとのことだが、
その近くにある
「片足鳥居」
がどうしてもみたかったから、急ぎたかったのだ、
とのこと。
おじさんは写真が趣味なのだが、
どうしてもその姿がとりたかったのだそうだ。

(ちなみにこんなところ
http://park10.wakwak.com/~cdc/nagasaki/sannoujn/  )



で、いってみると・・・・


やはりそういう人は運命みたいな
ものをもっているのであろう、
「片足鳥居の復旧をしてきた、まさにその人」
と、たまたまばったり出くわすことができた。
当たり前であるが、
まったく認識はなかったのであるが、
ちょっと挨拶したら、
「その人だ」
ということで、おじさんは大喜び!!
感謝しまくってお名前をフルネームまで
聞いたりしたところ、
さすがにそういううれしい態度で
接したからだろうが、じきじきに
「片足鳥居レクチャー」を
して頂くことができたそうだ。


おじさんはウォーキングの達人であるが、
こういうことが
「”ウォーキング道”なのだ」
とのお言葉で、その午前中にあった出来事を
うれしそうに話してくれた。


ウォーカーおそるべし!


さて、午後は、中華街で
食事をとったあと、
グラバー園へ。


暑くなく寒くなくのちょうどいい天気で、
なんとも爽やかな風があって、最高だった。
桃とモクレンがとてもきれいなピンク色
で咲いており、観光客も
多くなく、少なくなく、といった感じ。


グラバーハウスにいったとき、
「ここはおそらくその当時のいわゆる
 ゲストハウスであり、ここで、
 おいしい食事をし、この海を臨む絶景を
  たのしみ、そして、
   ネゴシエーションをし、
    納得して、サイン・・・とかいうことが
   行われたのでしょう。
  そういう空気を感じますか?」
とオランダ人の3人に臆せず聞いてみた。


「わかるよ」
とのこと。
「すごくきれいで、他の季節にもきてみたい」
みたいなことをいっていた。
(以上、すべて英語なので、ニュアンスが
  伝わったか不安だが、
   表情からは”お互いいい感じ”で
  すっかり打ち解けてしまった)


その後、蝶々婦人(マダムバタフライ)の像と
簡単なビデオを参照。


「おい、おれには、あの日本人の歌は、
 まるで、イタリア語に聞こえるよ」
とのことをいってきた。


「うん。わかる。」
「BUT・・・・」
として、以下をいってみた。


「そういう西洋のオペラだが、
 日本人の感性で、”着物”をきて
 演じたから・・・つまり日本の
 品格みたいなものをもって
 演じたから、日本人にも
 愛されたのだと思う。」
と。


で、
「お互い、その当時のステージを是非みてみたいもんだな!」
となった。
感性みたいなものは、国境がない。そう信じたい気分になった。
楽しい時間だった。


次はオランダ坂へ。


ちょうど、活水女子大が卒業式だった。
その卒業式の学生ではなくて、
おそらく見学に来ていた女子高生と思うが、
おじさんが、彼女たちに向かって、
「君たち!オランダ坂で、オランダ人と一緒に、
 写真を撮らないか?
 このオランダ人たちは、14日から、
 日蘭友好の目的で長崎から東京までの
 ウォーキングにチャレンジするのだよ!」
との紹介。


「ええーほんとうですかぁ」
なんていう、かわいらしい声で、
「是非写真をー」なんてことに
なってしまった。


オランダ人の3人はモテモテ状態で、
ご満悦!!


ウォーカーおそるべし!!


その後、めがね橋をまわって、
饅頭のおやつをほおばって、
17時前に「ユースホステルえびすや」
に帰ってきた。
ちょっと早かったのだが、
「相談したいことがある」
という。


聞いてみると、荷物運びようの
2輪小型リヤカーみたいな
道具のパイプ部が、おそらく輸送で
ちょっとゆがんでしまったのであろう、
パイプのつなぎ目から、本来はずれるべき
パイプがはずれなくなってしまっている。


自分は頼まれると、なんとかしたくなってしまうタイプなのだ。


その車をもって、近くのガソリンスタンドに
飛び込んだ。
事情を話し、潤滑スプレーといくつかの
工具を貸していただいた。
で、がんばること10分、無事修理できた!


ガソリンスタンドの方(女性)も
とても親切で、オランダ人と自分はもう、感謝しきり。
ローリーさんというのだが、
ローリーさんから、
「日本人は、こういう親切なところが最高だ」
といっていただけたことが、なによりもうれしかった。


で、以上をもって1日終了。


ユースホステルにもどると、
「おい!飲もうぜ(Let's drink!!)」
ということで、ローリーさんが
ビールをどっさり買って誘ってくれた。


では、
ということで、乾杯。


その後、楽しくて1時間くらい
いろんな話をした。


特にすばらしいなと思ったのは、
オランダのワークシェアリングの話。
オランダはこれが徹底されていて、
週休3日とかはざらだそうだ。


「お金より、家族を・・・そして
 時間を大事だと思わないか」

という言葉に、本当にそうだな、と納得してしまった。


ちなみに、
「消費税は19%だし、税金は収入の50%近くになることも
 ある」
と説明され、でもね・・・
として
「それでも、みんな価値観として、
 お金より時間、ということで納得しているよ」
とのこと。


「日本も昔はこうだったのではなかろうか・・・
 自分もそういう社会がいいなあ」
と答えた。

加えて、
「でも、今の日本はアメリカナイズされていて・・・
  少数の勝者とたくさんの敗者みたいな感じで・・・
   これって、あんまりいいとはいえないよね・・・」
というと
3人とも、深くうなずくのだった。


こんな話を含め、富士山の話や、
台湾でのウォーキングの話等々、
最高に楽しい時間を持つことができた。


明日、平戸へ移動し、(これは列車)
そこで新聞社他の取材が3日間あったあと、
14日、いよいよ東京に向け、
ウォーキング本番スタートとのこと。


ぜひとも、いい旅を!
と挨拶をして帰ってきた。


楽しかった。



<昨年の今日>
http://d.hatena.ne.jp/y1kirihara/20080310
<目に入ったニュース>


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