内藤選手おめでとう

テレビで内藤選手のタイトルマッチを
楽しんだ。


内藤選手の変則的なといっては失礼だろうか、
独特のボクシングスタイルが、
とても面白かった。


変則的と思えるのは、顔の向き。
すなわちヘッドの部分の使い方。


相手を全くみていない感じで、
パンチを繰り出していく。


自分はこれが2つの点で、面白いと
思った。


ひとつは、頭という重い部分を
自由に配置させてやることにより、
その頭を固定していては、できないであろう、
体のバランスをものにしていると
いうこと。


パンチを繰り出すタイミング、フォームとも
非常にバラエティに富んでいて、
それでいて、体のバランスがとれているので、
重いパンチになっているようにみえる。


もうひとつは、その頭を動かすことによるが、
「相手の選手から目をそらさないということに
 こだわっていない」
という点。
つまり、視覚はもちろんだが、同時に、
イメージで相手を捉えていることがわかる。


そもそも、
あれだけの至近距離でのパンチ、
パンチをだされてからの視覚と
反射神経でよけるのは、無理だろう。
従い、パンチがでてくるであろう
タイミング、事前動作を察知して、
動いているのだろう。
だから、いつも目を相手からそらさない
ということを守らなくても、
そういうことはできのだろうと思う。


・・・ただ、内藤選手レベルでできるように
なるには、相当の修練が必要だっただろう。


もうひとつ、このスタイルの
面白いところは、
相手の選手は、
内藤選手の目線を追うことができない、
ということがある。
さっきも書いたが、普通の選手は、相手の目から
視線をそらさず戦うものだと思う。
しかし、
内藤選手の場合は、視線自体が、
「こちらをみていない」
状況があるゆえ、それがしにくい。


以上の2つのことが原因だろうか、
自分には、内藤選手のボクシングは、
種ダンスみたいにみえた。
見た目でも楽しめた。


一方の挑戦者というか、
内藤選手の前のものすごく強かった、
偉大なチャンピオンなのだが、
こちらもすごかった。
オーソドックスなスタイルで
この元チャンピオンに立ち向かって勝てる選手
というのは、今でもそういないのではないか?
正真正銘の強い挑戦者だった。



なお、
内藤選手の戦い方は、変則的であるゆえ、
ものすごく体力がいるスタイルだと思う。
特に体幹を揺らし続けて、足を
動かし続けないといけない。
そして、
相手を見ることに執着していないように
みえるもうひとつのところなのだが、
勘で、パンチを出して、
空振りしてもかまわないと思っているように
みえた。
空振りは疲れると思う。


しかし、自信満々で、そのスタイルを
維持し続けた。
結局12ラウンド完全にそれはキープできていた。


おそらく想像を絶する練習量だったと思う。
そうでなければ、体力ならびに、
精神力だって持つはずがなさそうなスタイルだった。


以上、
いいものみせてもらいました!



<昨年の今日>
http://d.hatena.ne.jp/y1kirihara/20070308

<ギター趣味人>
http://guitar-shumijin.g.hatena.ne.jp/y1kirihara/20080427

<目に入ったニュース>
日曜日は、駅伝大会本番につきパス。


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