明日だけをみて生きる

今週のNHKプロフェッショナル仕事の流儀は
坂東玉三郎氏だ。


その生き方を一言でいうと、
ご本人の言葉にもあったが、
「明日だけをみていきる」
これにつきると思えた。


とにかく舞台とその稽古以外、
なにもない毎日。
「ストイックな生活と圧倒的なけいこ量」
という言葉がこれほど当てはまる生き方はないであろう。
ちょっと先日みたイチロー
通じるものを感じた。


この「明日のみをみていきる」
というのは、自分の役割、ポジションというのを
みつけたというか覚悟がある人間にとっては、
究極の生き方なのかもしれない。
今の自分がどうあるべきか、
をつきつめていくと、
結局「今の一瞬を誠実に生きる」
にいきつく。


それを出来る限り実践する。
シンプルで強い考えだ。


この覚悟というか、考え、は
しかしながら、
普通の人であれば、
「これで、本当にいいのか?」
という自分への疑問が同時に
でてくるものだと思う。
それゆえ、明日のみならず、
長期の目標立てることをしたり、
迷いながら、また、息抜きしながら・・・
というのが普通の人だろう。


そっちの方が、「普通」で
そのほうがいいのでは
(ある意味幸せかも・・・)
という気持ちも自分にはある。


ここまで覚悟を決めるには、
プロとして取組む以上に、
一回自分の限界まで行き着かないと
なかなか諦観できないと思うのだ。


と、テレビを見ながら思っていたが、
やはり、そのとおりだった。


朝9時から夜9時まで、ずっと舞台に立つ
という生活を何年間も続けて、
(確か「300日休暇なし」とかいってた)
一回壊れたとのことを言われていた。
そりゃ、壊れるだろう・・・
無理を通り越して無茶なやり方だ。
しかし、自分の限界まで
いっちゃった人
だからこそ、自分を大事にできるし、
「明日だけをみて生きる」
というスタイルなのだろう。


すごい人だ。


一度、ライブでみてみたい・・・。




<別の意味の「明日しかみない生き方」について>
村上龍氏が
「若いフリーターたちはなぜ未来を考えないのか。
 いま自給750円働いて、50歳になっても自給750円で
 コンビニで働いているという未来を考えたら、
 なんとかしようと思うはずだが」
と書いている。
至極当たり前。


こちらの方の明日しか(というか、今しか)みない
生き方というのは、
(相当数の方がいるとマスコミではいわれているが)
どのような理路をもっているのだろう。
こちらの生き方はある意味、
玉三郎より、つらい生き方であると
自分は思う・・・。



<昨年の今日>
http://d.hatena.ne.jp/y1kirihara/20070115
<ギター趣味人>
http://guitar-shumijin.g.hatena.ne.jp/y1kirihara/20080427
<目に入ったニュース>
・東急パスモでポイント加算開始
 1000円以上で一律50ポイント(50円)
 (金額のところは再確認必要。目で見てのメモゆえ。
  ありがたいサービスと思う。)

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