相容れないものを同時に

あさってクラスタのフリーコンサートだ。
今月は、演歌、しかも演歌独特の
リズムの曲をしようと思っている。
箱根八里の半次郎
とかだ。


しかし、演歌を弾いていると、
テンションコードというのは
ほとんど出てこない。
従いメロディーの歌わせ方に集中することになる。
今回の場合は、リズムというより、
「拍子の歌わせ方」というところ
に集中することとなる。


そうして練習していると、
無性にテンションコードの美しい
ジャズっぽい曲が弾きたくなる。


ということで、
しばし、演歌とジャズを平行して
楽しむという1ヶ月だった。


どうせなら、これらが1つに
まとまったようなオリジナル曲が
できればいいなと思うのだが、
これらは、お互い非常に相性が悪い。


演歌のリズムでテンションコードを弾く・・・
・・・すごく・・・いや、なんといって
いいのか、かっこよくない・・・


ジャズのフォービートを全くテンションコードを
使わずに弾く・・・・
・・・・軍歌みたいになる・・・・


とてもたのしめるものでない・・・


だけど演歌もジャズもそれとして弾くのが
楽しいし、片方をばかり弾いていると、
もう片方が弾きたくなる。


相容れないものを、
同時に楽しむとか、無理やり
言い訳しながら持ち続ける、
というのは、いろいろ奥行きを
持たせてくれるものなのかもしれない。


それを無理やりしてしまうこと
が実は、術、というか、仕組みとしての
強さにつながるのではと、思った。


ギターみたいな趣味においては、
「矛盾」みたいなものはできるだけ
許容していけたらいいなと思う。



<昨年の今日>
http://d.hatena.ne.jp/y1kirihara/20060518