■20190817(土)第204回クラスタフリーコンサート

毎回楽しませていただいております。

田中マスター、ならびにご参加の皆さんに感謝申し上げます。

演奏者、曲目については、クラスタのホームページから頂いております。ありがとうございます。(N:ナイロン弦、S:スチール弦、M:マンドリン

 

YLトミー中村さん 新宿区(S) Digger's waltzAngelina

今回は2曲の演奏で、1曲目が練習中、2曲目がいつもの曲、といったところ。

1曲目はMCで話されていたがトミーエマニュエルが、

「老兵の夢をみて」書き上げた曲とのこと。

老兵を意味するDiggerは、オーストラリア語で「仲間」の

意味も持つそうだ。

曲は、ほんとにそういう感じで、「古き友と、あのころは・・・」

と語っているような、哀愁味のあるいい曲。かっこよかった。

2曲目は、MCにて

1曲目ばかり練習しているので、弾けるかどうか・・」

とのことで、演奏始められたが、そういうことを全く

感じさせない演奏。

この曲は、そんなに簡単に忘れて弾けなくなる、ということはない、

と自分は思う。なにしろトミーEと合奏したのだから。

で、自分はこちらの演奏が、より中村さんらしくなってきている

ように感じた。すごく練習した曲を一回寝かすとこなれるときがあるが、

そういう感じ。

また次を楽しみにしております。

 

浜川さん 川崎市(S) 素顔のままで、君の友だち、プラトニックゾーンウィズロタス、ウィズローズ

今回は、来月発表会がある、とのことで、それに向けて、とのこと。

(バックインタウンでやるとのこと)

曲としては、3曲目の「プラトニック・・・」がよかった。

けっこうリバーブ、エコーを強めにかけての演奏で、

自分としては、1曲目、2曲目は、これほど

強くかけない方がいいのでは、と思ってしまった。

しかし、3曲目については、これがハマっていたもの。

師匠の岡崎リンテンさんは、かなりエフェクトを使う方と

思っているが、3曲目はそのリンテンさんの曲なので、

それに合わせてエフェクト調整なさったのかもしれない。

浜川さんの演奏で、毎回思うのは歌心を大事にしているなあ、

ということ。今回もそれは同じで、とても気持ちの良い演奏でした。

 

フラメンコ井端さん 杉並区(N) ファルーカ、ブレリア

両親の実家の岐阜高山に帰省していたが、

高山もすごく暑かったとのこと。

「日本の避暑地は、どんどん狭くなっている」というのは事実のようだ。

演奏の方は、2曲目のプレリアがよかった。

「ノリをキープして弾く」

ということに集中して、各フレーズとも、「弾き切る」感じがよかった。

直前のMCで、

「観客席の一番前の佐々木さんがリズムをとって聞いているのが、

 すごくプレッシャーになっている」

とのことを笑いながら話されていたが、

そのプレッシャーが、この演奏につながっていることは間違いない。

クラスタに来てから、待ち時間もずっと練習されていたが、

どんどんお上手になっていくのでは、と思う。

 

ウォーターロード宇田川さん 中野区(S) トトラの島、打ち上げ花火

宇田川さんも浜川さんと同様、演奏会に向けて、とのこと。

1曲目のトトラの島は、ずっと弾かれていて、

演奏の完成度は上がってきていると思う。

あとは、表現付けといったところと思う。

2曲目の打ち上げ花火は、全弦半音さげての

チューニングにしての演奏。

これを聞いて思ったのだが、こちらの半音下げの

演奏の方も、ギターの音はとてもよいし、かつ

弾きやすそう。

トトラの島も、半音下げで弾いてもよいのかも。

(もしくは、前回ラグタイム北村さんがアドバイスしていたが、

少し細い弦に変えてもよいかもしれない)

演奏会で、よい演奏ができること、祈念しております。

 

栃木の松元音楽事務所社長松元さん 栃木県(S) 翼、Amazing GraseSummer(高級カポクラブ)、Hard days night(三宅クラブ)、永遠の青い空(押尾クラブ)

1曲目の翼は、押尾コータローさんの曲。

お店のギターをあらかじめオープンチューニングに

チューニングをしておいての演奏。

あのタッピング奏法だが、見事な演奏。

ギターが好きなのがすごく伝わってくる。

2曲目3曲目は、ご自身のマーティンO-181932年製とのこと)

で、メドレーで、しっとりした演奏。

4カポ(だったかな)で、高位置でのカポによる

ギターのおいしい音を活かしての演奏でこれもよかった。

Dコードのポジションでの演奏だったが、ベース音を

含めたコードの響かせ方がとてもうまい。

3曲目のビートルズはほんとに三宅さんを思い出させる演奏。

そして4曲目の押尾さんのちょっとボサノバテイストを感じさせる曲。

いずれもすごくよかった。

自分として勉強になったのは、休符の弾き方。

ぜひとも参考にしていこう。

 

マンドリンみかちゃん 横須賀市(M) マンドリンコンチェルトc(with 佐々木さんGt

今回はギブソンのフラットマンドリンではなく、

普通のタイプのマンドリン

で、純クラシック(ビバルディかな・・・MCよく聞こえず)

を佐々木さんがバック担当で演奏された。

佐々木さんが、けっこうパワーがある演奏

なので、音が埋もれないだろうか、とちょっと思ったが、

マンドリンの高音でエッジのある音色はまったく

そういう心配は杞憂で、しっかりフロントとしての

演奏となっていた。

ただ、聴いていて思ったのは、まだ、合わせて弾く機会は

あまり持てていないのだろうな、ということ。

細かい演奏表現を、佐々木さんと調整していくと

もっともっとよい演奏になりそう。

できれば、それを聞いてみたい。

期待しております。

 

藤井さん&藤間(とうま)さん(19)デュオ(S&S)  One

藤間さん(19) 藤沢市(S) ハナミズキ

藤井さん 大田区(S) The Reason

藤間さん、若いです。

で、藤井さんも若くみえました。(失礼・・・)

1曲目は、デパペペの曲。

お二人とも、ピックで基本的に、

「単音とコードバッキング」で、

順次そのパートを回していく演奏。

完全なアンプラグドであったが、特に

コードバッキングでの、音量調整、カラピックによる

リズムアクセントが完璧で、単音ソロが

一段と引き立っていた。

単音ソロの方は、藤間さんが、12フレット以上のハイフレット、

藤井さんが7フレット近辺でのソロの音が

気持ちよかった。

弾いている方も、気持ちいいだろうな。

2曲目の藤間さんのハナミズキは、松井ユウキさんのアレンジ。

自分もユーチューブで聴いているが、

たしか1、6弦をDに落としたチューニングだったと思う。

その響きを十分活かした演奏。

緊張していた、とのことだが、クラスタで初めてで

こんなに弾けてしまうのはすごいと思う。

3曲目の藤井さんの曲は、ハイフレットで、

複数弦を使ってのメロディーが美しかった。

聞きもらしてしまったが、ご自身で作曲された曲?

また、是非とも聴かせていただきたい。

それと後で聞いたのだが、(木村さんの語りで聞いたのだが)

ギターはサーゲジヤングさんの工房にいって

自作したもの、とのこと。

ぱっと見は、自分はローデンかな、と思ってしまった。

もし可能なれば、一度触らせていただきたい・・・

以上、是非とも、また聴かせていただきたい。

 

自分 横浜市(N) どんなときも、TIME GOES BY時の流れに身をまかせ、時間よ止まれ

今回のテーマは「時」。

落ち着いて弾けそうだったのだが、1曲目を弾く直前で

ギターの電源がぶちぶち切れる不具合発生。

1曲目は、ちょっと焦って、それを気にしながら

の演奏になってしまったのが残念。

まあ、ここでその不具合が生じなかったので、あとは

まあまあの感じで弾けた。

 (しかし、自分のサイレントギターも、かなり電気系統が

  不安定になってきている。2度目の病院行きが近いのかも)

自分も自分のオリジナル曲を弾いたりも

したいかな、という気持ちもちょっと生じたが、

しばらくは、この「テーマを決めて」を

継続していこうと思う。

さて、次はなんにしようか。

 

アンプラグド鈴木さん 小平市(S) なごり雪、妹、22才の別れ、国学院久我山校歌

自分としては、4月からの鈴木さんの演奏では、

今回が一番好き。

おそらく、鈴木さんが好きで聴き込んだ曲なのではと思う。

メロディーの歌わせ方が、オリジナルの曲の

おいしいところをきちんととれていて、

気持ちよかった。

ただ、もう少しだけテンポを落として、

その歌心を表現していただくともっとよかったと思う。

なごり雪とか、妹とか、そういう曲なので。

(少しぶっきらぼうな感じが、鈴木さんの味なのかも

  しれませんが・・・)

で、国学院久我山、母校なのですね。

甲子園出場おめでとうございます。

敗退、残念でした。

 

ゴジラ佐々木さん 国立市(N) リュート協奏曲第1楽章(ビバルディ)、主の祈り(マロッティ)、すみきった空(シネシ)

いずれも、すごく難易度が高い曲。

そして、自分として驚愕なのは、それを図面におこして、

さっと弾けてしまうこと。

どうして、あのような左手のポジションが

譜面からよみとれるのか。かつ、即弾けるのか。

もっぱらTAB譜で、しかも簡単なポジションしか

弾けない自分としては、うらやましい。

曲としては、いずれも面白かったが、特に2番目の曲は、

「明日(すなわち今日)、協会で賛美歌隊と一緒に演奏する」

とのこと。

いい演奏になっていること、祈念しております。

 

ビラ松尾さん 国分寺市(N) 練習曲5番,9番,11番(ビラロボス)

いつものとおり、ビラロボスの演奏。で、

「今回の選曲には、テーマがあって、「寒い」です」

とのことでの演奏。

なぜ「寒い」なの?

とみんな思ったと思うが、

「寒いの意味は、演奏から感じてください」

とのことだった。

演奏の難易度自体は、どう考えても熱い。

こんなのを、すずしい顔して弾けると、ほんとに

クールだとは思う。

で、曲想としては、「クール」だったと思う。

知的、かつ、冷徹な感じ、とでも言おうか・・・・。

いずれにしろ毎回、チャレンジがすごい。

今後も期待しています。

 

村上さん 町田市(S) グッドラック&グッドバイ、卒業写真、春よ来い

ほんとに久しぶりです。

ユーミンの曲3曲。以前同様、とても誠実な演奏。

ただ、演奏自体は、昔にもましてうまくなっていると思った。

歌の伴奏をしている、とのことだが、

そのおかげか、リズムがとても正確。

そして、昔もそうだったが、アレンジがうまい。

昔にも、書いていたかもしれないが、

村上さんのアレンジ譜は、あったらほしい、

と思ってしまう。

ギターも昔と同じ、と思ったがそうだろうか。

ぜひとも、また聴かせていただきたく。

 

志原さん 新宿区(N) バリオスのワルツ3番,4番

今回はバリオス

練習中の2曲、とのことだったが、いずれも

相応の完成度。

バリオスの曲は、ビラロボスなどと比べると

すごくわかりやすい。

かつ、自分は志原さんの演奏というか、

曲の解釈の仕方もとても好き。

曲のかっこいいところを素直に

表現頂いてる感じ。

なので、とても楽しく聞ける。

今回も面白かった。

自分がクラシックやるなら、こういう方向で

やりたいな、と思ってしまう。

(速弾き苦手なので、できないけど)

次回も期待してます。

 

シンガーソングライターのウエザー若林さん 府中市(N) (天気概況)、栄冠は君に輝く高校野球)、夜がくる(小林亜星)、ウィスキーがお好きでしょ(杉真理

選曲がとても好き。

シンガーとのことで、歌心がある曲がお好きなのでは、と思う。

加えて、少しネタ的に面白い選曲なのがグッド。(共感!)

演奏自体は、どんどんお上手になっている。

1曲目は、タイムリーだが、アレンジがとても

おいしいアレンジ。弾けると気持ちよさそう。

2曲目、夜が来る はずいぶんこなれてきた。

若林さんの味がでてきたように思う。

3曲目は、これからといった感じ。

また楽しい選曲期待しております。

 

コレクター木村さん 狭山市(S) (サーゲジヤング工房に関するうんちく)、鐘の響き、オリジナル

2曲目のオリジナルが面白かった。

曲の流れがとても自然で、いつもの「インプロ」なのでは、

と思ってしまったが、きちんとテーマ部分はあるし、

曲の構成もある。

しかし・・・

ということで、演奏後、ご本人に聞いてみた。

自分「オリジナルとのことですが、作曲じゃなくて、インプロみたいに

  聞こえました。ほんとに作曲?」

木村さん「100%曲としてある。

    実は、自分のインプロを録音して、それをもとに曲にしている」

とのこと。

なるほど、道理で。納得した。

ちなみに、自分が敬愛する故ジョーザビヌル氏(ウェザーレポート)

が、同じように作曲していたなあ、と思い出した。

 

演奏の方は、鐘の響きは、完全に持ち歌になった状況。

これだけ弾けると、同じ作曲家の違う曲とかに

チャレンジしても面白いのでは、と思う。

 

以上、今回も楽しかった。

また次回もよろしくお願いします。