練習は嘘つかない

「練習はうそつかない」
とマラソンでよく言われるが、本当だった。
もちろん今回の場合、
「よく走ったからよく走れた」
ではなくて、
「まったく走らなかったら、やっぱり走れない」
というものだ。


海外出張3週間、極寒のモンゴル。
一歩も走れなかった。
前日の夜帰任。
翌日のレース。


20km走れるのか・・・・


ひょっとしたら走れるかも、
と思った自分は能天気すぎだ。


天気は快晴。最高の状態でスタート。
気温は20℃超えていたのではなかろうか。


最初は調子よかった。
疲労抜き十分だからだろう。
しかし、当然ながら、
「このままいくはずがない」
というのは、わかっている。


なにがおこるのだろう。


キロ5分40秒と、自分のこの頃の
レースからするとキロあたり20秒遅いペース。
しかしこれでいい。


慎重に走るのだ。


ところが・・・だ。
するすると10km走れてしまった。


あれ・・・調子いいんじゃない俺。
もしかして、最後まで走れるんじゃないか、
と思ったが10kmすぎ。


しかし、やはりそうはいかないのだ。
12km過ぎたところでなんとなく
ひざに痛み。


やはり来たか・・・
慎重に身体の反応を考えながら走ったが、
そうすると、知らず知らずのうちに
足裏、足首のバネがなくなってきていて、
その分ひざのバネを余計に使っているようだ。
かつ、ずいぶん着地位置も前になってきている
気がする。
これが、「腰が落ちる」ってやつなのだろう。


足の前への運びを腸腰筋で引っ張る
タイミングを早めて、体の真下で
着地するように直す。


ただ、そうしているうちにどんどん
足が重くなってきた。
で、14kmの女神大橋までの上り。


めちゃくちゃきつい。


しかし、何とか完走しよう、
との思いから止まらないで走った。


これが裏目だった。


上がったところで完全に足が
笑いはじめる。
かくかくくすぐったい感じで
力が入らない。


それでも橋を渡りきるまで
走り続けたのだが、そこまでだった。


下り始めた途端、ひざに激痛。
これは、トレランレースで28km過ぎとかで
走れなくなった時と同じだ。


しかたない、
一旦立ち止まって、動きをリセットしよう、
とリセットし始めたら、
右足の足の裏が攣り始めた。
うわ、やばい・・・
足を伸ばすように歩きはじめる。
すると今度は左足の裏・・・


うわうわうわ・・・


以上、ゲームセット。


ひざの痛みと足の裏の痛みで
走れない。
ただ、歩くのはできる。


歩くしかなくなった。


こういう状況は、初マラソンのとき以来だ。


攣らないように、痛みがまさないように、
それだけ考えながらなるべく
いそいで歩く。


結果、2時間28分台。
2時間30分が一応の制限時間なので、
制限時間ぎりぎりのタイムに。


練習はうそつかない。


走れていないときは、レースは
でてはいけない、ということだ。


<過去の今日>
「#147クラスタフリーコンサート」
http://d.hatena.ne.jp/y1kirihara/20141115
「目指しているもの」
http://d.hatena.ne.jp/y1kirihara/20131115

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