北京オリンピック開幕

夜9時から開会式をテレビでみたが、
いや、なんともすごい、すばらしい
開会式だった。


中国人の有名な映画監督が、
総指揮をとって2年間かかって作り上げた
ということだが、その規模、アイディア、
はすごく斬新で、楽しめた。


そしてなにより、
その総監督のもと、
何千人、何万人という人が
「いいものをつくろう」
という気持ちでひとつになっていたことが
みてとれた。


でっかい絵巻のアイディアや、
1000個ぐらいあったのではなだろうか、
活版印刷の活字1字1字に人が
入ってのマス体操というか、
イリュージョンというか
みていて、ちょっとも飽きさせるものがない。
よくあれほどきちんとできるものだ
と感心するしかない。


また、そのマス体操では、
太極拳を何千人の人が一気にやる
など、「ものすごいものをみた」
という気になった。


生でみていたらどれほどすごかっただろう。


この開会式をみながら、
この北京オリンピックというのは、
中国の方にとって、もちろん
建物が変わったりインフラの
いろいろなものが変わったのだろうが、
それ以上に、「精神的なもの」
も変えるものなのだ、
と思った。


その「精神的なもの」
は簡単にいえば
「中国も先進国である」
ということなのだろうが、
これが、自分は、
これがいい意味でのプライド
につながってほしいと思う。


「いい意味のプライド」
それは、自分の個人的な考えであるが、
当然ながら、
「いい暮らしをみんなで創ろう」
という向上心がまずもってくるのだるが、
この面は、全く問題なく中国として目指していることが
ひしひしと伝わったくる。
ただ、それゆえ、自分としては、
「古いもののよさ」、
「貧しいものに対するやさしさ」
みたいなものも、あわせて、
大事にしてほしいなんて思ってしまった。
この式がとっても盛大であったゆえ、
ちょっと逆の意味のこともを考えてしまったのだ。


でもまあ、式のコンセプトでは、
「紙」「活版印刷」「羅針盤
といった中国の偉大なる発明に対する
リスペクト(つまり古いもの、歴史に対するリスペクト)
が大きな柱であったし、
それにあわせて
「子供は自分たちの未来だ。大事にしていこう」
ということも自分には伝わった。
これらは、古いもの、貧しい
(子供の場合は貧しいではなく弱いだが)
ものとかを大事にすることと
ぶつかるものではない。


いい方向にいけばいいなと思う。



なお、これほどの、ほんとのほんとに、
「国の威信をかけて」
の対応をしてきていることが
感じられた中国。
すべての競技で
ものすごく、活躍するかも・・・・。
日本人はもちろん気になるが、
あわせて中国の選手についても、
注目しよう。



<昨年の今日>
http://d.hatena.ne.jp/y1kirihara/20070808
<目に入ったニュース>
北京オリンピック開幕



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