明日の神話

今日は子供と家内は東京に用事で、
自分は留守番(自由時間)であったのだが、
朝から家内が体調悪いとのことで、
子供だけ送って、家で静かに過ごすこととなった。
で、11時ごろ、早い昼食をとったあと、
自分もごろごろしていたのだが、
13時ごろになって、家内が
「やっぱりいく」
「送っていってくれ」
とのこと。
「げっ・・・今からか」
と思ったが、まあ仕方ない。
東京で時間つぶすのもいいだろうと思って出発。
銀座で家内をおろした15時以降、自由時間となった。


で、思い切って東京現代美術館にいったのだが、
これが大正解だった。
現代美術館は、自分としては、初めてであること、
および、、
到着したのが16時過ぎになってしまったので、
常設展だけで精一杯だなと思い、
常設展チケット500円を購入したのだが、
なんと!!!


その常設展の目玉として展示されていたのが、
あの、岡元太郎の
明日の神話


例のメキシコで見つかった壁画の修復版だ。
是非ともみたいと思っていたのだが、
なんだ、今現代美術館にきていたのか。


とうれしい誤算にわくわくしながら、
他もものを一切みず、いきなり一直線で
3階へ。



感動した。


まず、サイズが馬鹿でかい。
横30m×縦5.5m!!!
圧倒されるというのは、こういうことだ。
岡元太郎は、今から三十数年前、
たった一人でこれを書き上げたのだ。
なんというエネルギーだろう・・・



自分は岡元太郎の作品はそんなにみているわけでなく、
どっちかというとその著作が好きで読んでいるのだが、
「芸術はきれいであってはならない、
 上手であってはならない、
 心地よくあってはならない」(注)
というその考えが好きだ。


そして、その言葉通りのものが
圧倒的な迫力で今目の前にある。


「僕がほしいのは地位でも名誉でも財産でもない、
 僕がほしいのはマグマのようなエネルギーだ!」(注)
と岡元太郎は言っていたが、


このエネルギーの塊みたいな絵から、
その思い、十分頂いた。


この絵の修復作業を紹介するビデオが
傍らで流されていたのだが、
そのビデオをみて、この絵をみているだけで、
1時間くらいその場にいたようだ。


いい時間でした。



((注):自分の記憶での言葉なので、正確でないかもしれません。 )


この後、常設展もじっくり鑑賞。



「日本におけるポップ文化の移り変わり」
みたいな感じで展示がされていた。

アメリカを追っかけていたところから、
その後、その「ポップのなかの日本」となり、
それから、「ポップから距離をとるようになった状況」・・
といった感じで、順に説明されていたのだが、
自分はあえて逆からみていった。


すなおに、面白い・・・というか楽しくみれた。


特に気に入ったのは
大竹伸朗
「ぬりどき日本列島」
いい味でした。
ずっと見ていたい感じ。そして、
実際塗り絵してみたい気分になった。


小沢剛
「地蔵建立」
これもよかった。

いろんなところに赴いて写真をとっているのだが、
そのなかのどっかに、前方後円墳みたいな
マークとなった地蔵がちょこんと写っている。


どこにいっても、写真のなかにいるもの。
・・・それは自分か・・・
そんな風に気づかされたというか・・・。


そんな風にすごして、
あっというまに18時になっていた。


自分は美術館にいったら、
はがきを数枚買って、そのあと
その美術館の喫茶店で一休みする時間も
楽しみにしているのだが、
(おいしいスイーツがあれば、頼んだりして・・・)
今日は、その時間がなくなってしまった。
残念。


よし・・・また来よう。






<昨年の今日>
http://d.hatena.ne.jp/y1kirihara/20070323
<ギター趣味人>
http://guitar-shumijin.g.hatena.ne.jp/y1kirihara/20080427

<目に入ったニュース>
出張中であり、パス。

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