字を書くという機能

ふと横目でみていたテレビで、
老化防止には字を書くのがいい、と言っていた。
バラエティ番組のようだったが、
出演者は、
「パソコンのキーボードやケータイでの
  打ち込みはするけど、字は本当に書かなくなった」
みたいなことも言っていた。


確かに、直筆で文字を書く機会というのは
減ってきているのかな、と思う。


自分の場合は、
「字を書くこと」は、
仕事の技術としてはもちろん、
芸術活動、表現活動としても
すばらしいものだ、という思いがあるので、
老化防止にも役立つ、とか聞くと
なんだかうれしくなってしまう。


ちなみに、仕事においては、メールの
やり取りや資料作成など、
ほとんどがパソコン、すなわちキーボード入力となった。
明らかに、手書きの機会は少なくなっていると思う。


じゃあ、手書きで文字を書くことはないのか、
というとまったくそういうことはなく、
会議のノート、手帳記入、アイディア検討
とバリバリ手書きもしている。
ホワイトボードも大好きだ。
特に、万年筆で書くことは自分としては
趣味だったりするし。
(軽い筆致ですらすら書けるのは、
  体感として気持ちよく感じる・・・って変だろうか・・)


さて、話を戻して
「字を書くのは老化防止に役立つ」
ということだが、老化というのは、
運動能力、運動神経が衰えること、
と思うが、その面からも、
「字を書くこと」
というのは、実はすごいことだと思う。
確かに力はいらない。
ペンを持つくらいは誰でもできるだろう。
でも、「字を書く」というのは、
実は精度として、大変なことだ。
自分は、7,8年前だろうか、右鎖骨を
骨折し、右手が使えなくなって
左手で文字を書いていたことがある。
そのとき、「字を書く」というのが、
おそろしいくらいの精度、スピードで
なされている作業なのだ、と納得した。
今でも、たまに左手で文字を書いてみたりするが、
まったく思うようにできない。
字が書ける、ノートを素早く取れる、というのが
どれだけすごいことか、即座に思い知ることができる。


で、合わせて思うことは、
「字を書く機能、技術」というのは、やっていないと
確実に衰える類のものだということ。
今やっているデスクワークでは、
この機能を維持すること、すなわち
字を書いていく機会は、作ろうと思えば
いくらでも作れる。
今後も、どんどん字を書いていこうと思う。


<去年の今日>
http://d.hatena.ne.jp/y1kirihara/20121010

<目に入ったニュース>

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