#120クラスタ・フリーコンサート

今回は、直前まで参加するか否か悩んだ。
理由は、自分としては納得できる練習
(というか、日々の楽しみとしての演奏の量)
が不足していたから。
もちろん理由は明白で、オリンピックの見すぎ。


過去の冬季オリンピックサッカーワールドカップでも
似たような状況だった。


でもまあ、弾くのはともかく、聴く楽しさだけでも
十分楽しいから、と思って参加することにした。


で、
「ひょっとして自分と同じような状況の方が多いかも」
と思っていたが、案の定、今回は参加者は15名に久しぶりに
至らなかった。
わかる気がする。


でも、というか、やはりというか、
今回の参加者は、そういう中でも参加される方々
ということで、演奏のほうは、今回はいつもの回にもまして、
聴きごたえがあった。



masakiさん 東村山市(N) イパネマの娘、スペインの子守歌、
波〜宇宙飛行士、G線上のアリア、マズルカショーロ
最初の曲、イパネマの娘は、バーデンバージョンではなく
佐藤正美さんバージョン。
大変丁寧な演奏でめちゃくちゃよかった。
一音一音がはっきりしていて、お手本のような演奏なのだが、
それでいて、「教科書」みたいな演奏ではなく、
その曲をしっかり「音楽」しての演奏。
ちょっと抑え気味だが、熱さもあって、
すごくいい演奏だった。
そして、 そのすばらしい演奏は、次の曲から、
最後のG線上のアリアまで、
全曲よかった。
いつもはどっかでちょっとぶれたり、
力んだりすることがあるのだが、今回は
すべて「力がうまく抜けていて」
かつ、「しっかり集中」された演奏だった。
自分にとっては、お手本の演奏。
こういう風に弾けるようになりたい。


フラメンコsatohさん 千葉市(N) グワヒラ、ロンデーニャ
MCなしで、演奏を始められるスタイル。
自分はあまりフラメンコに明るくないので、
MCがないのはちょっとつらい。
グワヒラ、ロンデーニャとは、どのような
意味を持っているのだろう・・・・
演奏のほうは、ロンデーニャのほうが面白かった。
フラメンコでありながら、
オープンチューニング?のようだったが、
オープン弦を活かしたコードが
不安定な響きを持っていて 面白かった。


yamakawaプロ 中野区(N) 海を見ていた午後(ユーミン)、
スペイン(チックコリア)、イフ(ブレッド)、スマイル(チャプリン
「歌を感じさせるように」と思って弾いているとの
MCがあったが、本当にそのとおりで、
海を〜、イフ、スマイルはまさしく歌っているような
演奏が気持ちよかった。さすが。
スペインは、もっと「強拍」のところを
強調して、リズムをはっきりさせると
もっと聴きやすいと思う。
でも、かなりのスピードで弾かれていたので、
難しいのだろうな。



kanaiさん 川崎市(N) ヒューマンネイチャー、ひまわり、
ラブフォーセール、バーチャルインサニティ、練習曲1番(ヴィラロボス)
今日の演奏は、ここ数ヶ月で一番よかった。
1曲目のヒューマンネイチャーから、右手と左手の
連動の精度がばっちりで、1音1音の歯切れがよく、
聴いていて気持ちよかった。
アレンジでは、バーチャルインサニティもが秀逸。
お客さんから、
「アレンジを楽譜に起こしては?」
との声があったが、本当にそう思う。
自分は、買う。
ただ、○○さんの目が・・・” とのこと
まあ、それはそれとして・・・・



iwamizuさん 武蔵野市(N) 少年時代、時代、手紙
今度、ご近所の催し(?)で演奏されるとのことで、
それを意識して、子供からお年寄りまで
楽しめる曲を弾きたいとのこと。
そのとおr、メロディがきれいで、日本のスタンダード的な
選曲がよかった。
楽しく弾こう、という気持ちが伝わってくる演奏。
催し、での演奏もきっと成功されると思う。



自分 横浜市(サイレントN)
1週目:SUMMER(久石譲)、ホワットアワンダフルワールド、夏(オリジナル)、
2週目:OPUS1310、ブルース、サントリーのCM曲、イエスタデイ

1週目が用意していた曲で、サイレントギターで弾いたが、
2週目は、kimuraさんが持ってこられたギターで弾いたもの。
今日は、この2周目の演奏の感想を書いておく。
まず、見た目がすごいギター。
見事な、トラ目のコア材。
ギター名は、ラルビー系のギターとのことであったが、
製作者をメモするの失念したしまった。
(kimuraさん、もし、このブログ読まれたら教えてください。)
毎回そうだが、これもいい音だった。
しかも、かなり特徴的。
ガイーンという、倍音豊富ないい音なのだが、
ストライクゾーンが、大変強く弾いたときにある印象。
もちろん、小さく弾いても、いい音なのだが、
「一番おいしいのはは、強く弾いたときだよ」、
「根性の入った音でるよ」
とギターが言ってくる感じ。
実は、2週目最初は、「大きな古時計
を様子見で弾き始めてみたのだが、
ギターのほうから、
「もっと強く弾いてみて」
といわれている気がして、途中で中断。
強め、渋め、気合濃いめ、の選曲にしなおした。
強く弾くと「ガイーン」と、これが実に気持ちいい。
これは、ブルースだ!と
久しぶりにブルースを弾いてしまった。
と、実に弾いていて楽しいギターだった。
で、みなさんの演奏のあと、
masakiさんのすばらしいバッキングで、
ブルース等をセッションしたのだが、
このギターは、音が特徴的なので、
数人で弾いたのだが、音が埋もれることなく、
自分の音がびんびんにモニターされて気持ちいい。
リードギターとしても、最高と思う。


コレクターkimuraさん 川越市(S) (ギターに関する詳しい解説)、
夏のお嬢さん、年下の男の子、
2周目は、歩き続けてwith masakiさん
さて、kimuraさんは、上記のギターでの演奏だったのだが、
そういう「気合を必要とする」ギターで、
「夏のお嬢さん」、「年下の男の子」
はかなり厳しい選曲だった気がする。
軽くポップなメロディーの曲だが、
このギターで弾ききるのは、
kimuraさんの強いピッキングあってのもの。
でも、きつかったと思う。
まあ、でも、そういう状況ゆえの楽しさも十分だった。
いい演奏でした。



matsudaさん 飯能市(N) コーヒールンバ、鐘の音、アメージンググレース、サパテアード
久しぶりの演奏、とのこと。
聴いているうちに、 過去のmatsudaさんの演奏を
思い出した。
フラメンコなのだが、フラメンコ以外の曲を
フラメンコのアレンジで弾かれていた方と思う。
で、自分はそういうフラメンコ以外の
曲が好きだった、と思い出した。
今日も、それを思い出したから、というわけではないのだが、
アメージンググレースがよかった。
リズムが
「スリーフィンガーピッキング
のアレンジで、それでいながら、途中さまざま
フラメンコテイストが入るというもの。
ちょっとアンバランスな感じなのだが、
他にない感じでなかなかよかった。
ただ、フラメンコ的なスピードが優先されていて、
メロディがちょっと崩れ気味になるところがあるのも
以前のとおりで、ここがしっかり弾かれると
もっともっとよくなると思う。



鉄道博士aikawaさん 国分寺市(N) エチュード6−11(ソル)、
オーバーザレインボー、島へ
前回より、かなり音がよくなった。
前回は、右手のピッキングにいまひとつ弱さを
感じたのだが、今回はこれがなくなっていて、
すごく表現力豊かな音をだされていた。
最初の曲からそうだが、aikawaさんは、
特にアルペジオが大変美しい。
ギターのよさを十二分に引き出すような演奏だった。


tsumuraさん 船橋市(N) スィートメモリーズ、見上げてごらん夜の星を
ガンダーラ島唄、恋に落ちて
関口さんに師事されているとのこと。
アレンジはジャズコードが上手にちりばめら得ていて
とてもきれい。
ご本人もその点を楽しんでいる、ということが
よくわかる演奏で、ギターのコード感を大事にされた演奏だった。
ただ、そういう難しいコードが多いせいと思うが、ピッキングは弱め。
なので、ラインにつないだほうが、有利なのではと思う。


田中M 国分寺市(N) 風笛、ソナタハ長調ジュリアーニ
最後はマスターだが、今日は生音での演奏。
「生音は以前録音してひどかった」
とのMCであったが、まったくそんなことはなく、
丹精ですばらしい演奏だった。
ただ、マスターは
「細部までこだわる演奏」
ゆえ、ラインで、細部まで聞き取れるように
したほうが有利であるとは思う。
2曲目は練習中の大作。
しかし、大作すぎて大丈夫かな、とも思う。
マスターゆえだが、あまりにすばらしい演奏を
聴きすぎているので、ゴールが高くなりすぎると、
完成ができないような、難易度の曲に思える。
でも まあ、
「次回は楽譜をはずします」
と宣言されていたので、楽しみにしよう。


以上今回も楽しい演奏だった。



上述のとおり、このあと、大セッション大会と
なったりして、たのしい時間を過ごせた。


ありがとうございます。



<去年の今日>
http://d.hatena.ne.jp/y1kirihara/20110819
<目に入ったニュース>

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