ギター屋さん「フォレストヒル」

という福岡のクラシックギター屋さんに
いってきた。


インターネットで、
「九州で唯一のクラシックギター専門店」
と記載があったので、興味をもっていってきた。
福岡天神の西鉄駅から、歩いて10分程度。


駅の近くといえば近くだが、
わかりにくい場所だった。
看板なども特にでていない。


お店の方は女性の方が二人だったが、
とても気さくに話かけてくれる方で、
その方の説明では、
「口コミを主としていて、宣伝はしない」
とのこと。
「お客様にじっくり試奏してもらいたいので」
とのことだった。


店は18畳くらいだろうか。
靴を玄関で脱いであがるフローリングの床の
半分のスペースがギターケースで
埋まっていて、あと半分が
ソファーが3つ、この字型にあって、
中には、ソファーが3つあるだけ。
壁の本棚には、びっしり楽譜とCD、すべてが
クラシックギターマンドリンのものだ。
相当マニアック。


上に「半分がギターケース」
と書いたが、ギターが生のまま
おかれているものは、1本だけ。


あとは、まったく飾られていない。
従い、一見入った瞬間は、
「これは、ギター屋さんなのだろうか・・・」
と思ってしまったほど。


しかし、ギターケースに張ってある
張り紙の文字をみて納得する。
「アルカンヘル」
「マリン」
etc


いくらのやつがおいてあるんだ???
(値段が書いていない)


といった顔をしていると、


「ご存知なんですか」
とお店の方に声を掛けられた。


「いや・・・すごいのばかりで、
  値段聞くのが怖いものばかりですね」


と話す。


安いのは、手工品がメインなので35万円からとのこと・・・
ちょっと手がでそうにない。


安いのは?
ときくと、松岡、コダイラの10万円からとのこと。
なぜ、10万円か?と聞くと、
10万から松(スプルース)単板で、
それ以上を標準としているとのことであった。


すごい気合の入れ方だ。


一応、クラシックギターは素人です、
といって、その10万円の松岡を弾かせて
頂いた。


とてもチューニングが行き届いていて、
きれいな音だった。


「杉もきれいな音ですが、
  すっきりした音の方が、あとあといいんですよ」
ということだった。


自分は、杉の音が好きなのだが、
お店の方がおっしゃっていることはよくわかって、
すっきりしていて、それでいて枯れた音がする
ハイエンドの松の音は、
ハイレベルの演奏にはあう。


そういうお店だった。


今の、ギター購入予定がとりあえず無い
自分にとっては、ちょっと敷居の高さを
感じるお店であるが、本気のギター、
すなわち、35万とかいう価格帯のギターを
購入するのであれば、こういうお店がいい。


じっくり自分にあったギターを
静かな環境で納得いくまで試奏して
購入するのが一番だろう。


ギターはおいそれとは買えないが、
楽譜が豊富だし、
時々みにこようかと思う。




<去年の今日>
http://d.hatena.ne.jp/y1kirihara/20090116
<目に入ったニュース>





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