孔子伝 読了

ノモス:法、規則、ロジックといった決め事の世界
イデア:精神的なよさ、理想


孔子
社会性がノモスに向かう中、
イデアを追い続けた哲人
として、描いている。


そしてそれは、学園紛争等で、
廻りがみんなノモス的物言いで
尽くされたとき、それに
反旗を示し続けた著者自身だったのかも・・・・


そんなふうに読めた。


孔子伝」著:白川静 1991年


はっきりいって、自分の頭では
大変難しかったのだが、
著者の故白川氏が孔子
とても人間くさく、そのあったかさや
さわやかさみたいなものまで、
伝わってくるような感じで、
描きたかったことは理解できる。


礼を大事にすることから、
規則や法を大事にする、
国を治めるための「儒教
みたいに捉えられるが、
そうではなく、
人の気持ちのやさしさ、おおらかさ
みたいなもので、社会は
治まるみたいなことを
言っちゃいそうな人であったように
読めた。


そんなものを読みながら、
一方で、今日も仕事で
叱られたりしたのだが、
そんなこと・・・・
なんと小さいことか・・・
なんて思える。



「述べて作らず」
なんていう素敵な言葉も
はまっちゃったし。


とっても難しい本だったけど。


よきかな、よきかな。



<去年の今日>
http://d.hatena.ne.jp/y1kirihara/20080712
<目に入ったニュース>


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