ノモス:法、規則、ロジックといった決め事の世界
イデア:精神的なよさ、理想
孔子を
社会性がノモスに向かう中、
イデアを追い続けた哲人
として、描いている。
そしてそれは、学園紛争等で、
廻りがみんなノモス的物言いで
尽くされたとき、それに
反旗を示し続けた著者自身だったのかも・・・・
そんなふうに読めた。
はっきりいって、自分の頭では
大変難しかったのだが、
著者の故白川氏が孔子を
とても人間くさく、そのあったかさや
さわやかさみたいなものまで、
伝わってくるような感じで、
描きたかったことは理解できる。
礼を大事にすることから、
規則や法を大事にする、
国を治めるための「儒教」
みたいに捉えられるが、
そうではなく、
人の気持ちのやさしさ、おおらかさ
みたいなもので、社会は
治まるみたいなことを
言っちゃいそうな人であったように
読めた。
そんなものを読みながら、
一方で、今日も仕事で
叱られたりしたのだが、
そんなこと・・・・
なんと小さいことか・・・
なんて思える。
「述べて作らず」
なんていう素敵な言葉も
はまっちゃったし。
とっても難しい本だったけど。
よきかな、よきかな。
<去年の今日>
http://d.hatena.ne.jp/y1kirihara/20080712
<目に入ったニュース>
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