曲順を楽しむ感性

会社からの帰りの車の中、
仕事からの解放感もあり、
カーステにウォークマンをつないで、
音楽を聴く時間は自分にとって
音楽を楽しむ貴重な時間だ。


ウォークマンと書いたが、もちろん
ipod同様、メモリータイプのものだ。


再生機能には、いわゆるシャッフル機能
がついていて、そのモードをを選択すると
ランダムな順番で記録してある曲が
再生される。


自分は主にこのモードで音楽を聴いているのだが、
このところ、このシャッフルモードを
使わずに、つまり、記録されたCDアルバムを
そのオリジナルの曲順で聴くようになった。


ばらばらで聴いているより、オリジナルの
曲順で聴いた方が、ずっとおのおのの曲が
生き生きして聴こえるような感じを得たからだ。


そんなことから、昔のことを思い出した。


昔CDがでるまえの、「LPレコード」のときは、
途中で曲をスキップすることはできなかった。
だから、オリジナルの曲順でしか、聴けなかったわけだが、
これはこれで、作り手が複数の曲で表現しようとしている
ストーリーまで聴けていたなと思う。


よく、昔のLPがCD化されるとき、
「おまけ」の曲がついてきて、
それが、CDの完成度を落としている
といった批評をみるが、そのとおり
だろう。


自分も
「LPレコードとテープレコーダーのころ」
は、この
「曲順で表現するストーリー」
に敏感であった。
カセットテープにいろんな曲を
苦心した順番でならべて録音して、
自分のお気に入りのテープにすることが
この上なく楽しかった。


今は聴きたいときに聴きたい曲が
選べるゆえ、逆にこの
「聴く順番を苦心して考える」
ということに無関心になってしまっていたな
と思う。


しばらく、曲順をリスペクトした
音楽の聴き方をしようと思う。



<昨年の今日>
http://d.hatena.ne.jp/y1kirihara/20061010
<ギター趣味人>
http://guitar-shumijin.g.hatena.ne.jp/y1kirihara/20080427


><