楽しい1日 横浜美術館にて

今日は子供をつれて、
横浜美術館へいった。


子供の夏休みの宿題で、
「美術館にいって、絵を選んで評を書く」
というのがあるとのこと。

おっ、面白そうな話!と即
「よし自分が案内しよう」
と申し出た。


子供は自分と同じで、音楽とか、
芸術関係がすきだ。
(家内はあまりすきでない)
しかし、美術館については、その面白さが
わからないという。


この感覚はよくわかる。


テレビが普及した現代において、
ただ絵をみたりするだけで、
なにが面白いのか、
という感覚はもっともだ。


自分も美術館とかの面白さを知ったのは、
大学生くらいのときだ。
自分の場合は、「ねむの木学園」
の絵の展示会に、お袋に誘われていった
ときが、最初だ。
痛く感動したことを今でも覚えている。


ということで、いまでも親に感謝しているが、
そういうこともあって、
うちの子(中学2年の女の子)
にも、そういう面白さが伝えられないかなと
思ったのだ。


そして、現在の横浜美術館でやっているのが、
森村泰昌−美の教室、静聴せよ」
http://www.yaf.or.jp/yma/exhibition/2007/special/02_morimura/
だったのだが、
この内容なら、きっと楽しめるという
気持ちがあった。


なにしろ、世界の名画に自分が扮してしまう
といったことを体当たりでやっている
その世界は、痛快で気持ちがよく、
単純に面白い。


結果だが、
子供は充分楽しめたようだ。
それがわかるので、自分も
とても楽しかった。
自分の場合は、展示物自体を楽しむと
同時に、うちの子がどういうふうなリアクションを
とるのかということも
楽しませてもらった。


展示品の
「なる芸術」、「自画像」、「まねる」、「笑いを大切に」
といったテーマもよかった。
子供はミュージカルとかに出演して、
ようするに役者をやっているので、
すごく感じるところがあったようだ。



自分としては、うちの子には、
とりあえず、美術館を楽しむこととして、
芸術というのが、


『なにやってもいいんだ』


という突き抜けた感じと、
だからこそ、その裏返しとして、


『芸術って、自由だけど自由だから
 こそ苦しい』



その2つが伝わればいいなあと思っている。


以上、
横浜美術館で過ごした時間は、
概ね3時間。
(すぐ帰りたいと子はいっていたのにも
 係わらず延びた。楽しかったのだ。)
楽しい1日だった。


PS
宿題の絵の評価に関しては、
なにやら、ものすごい絵を選んで、
自分勝手な評を書いていた。


芸術を楽しむのに、
ルールはない、と思いつつ、
学校の宿題としてはどうだろう・・・・
(先生の評価は???・・・)


でも、もちろん、
自分としては、それをあえて
とやかくいうつもりは、
まったくない。


<昨年の今日>
http://d.hatena.ne.jp/y1kirihara/20060827

<ギター趣味人>
http://guitar-shumijin.g.hatena.ne.jp/y1kirihara/20080427