プロは生まれながらにしてプロ

だから、芸術で身を立てる人というのは、ある意味病的にその芸事が好きな人に限られると思う。
「それなくしては俺の存在価値はない」
と自他共に言い切れる性質を持った人だと思うのだ。特に江戸時代のように”河原者”等という文化があった日本においてはそうであろう。自分は、海外でも事情はそう違わないのではと思っているのだが、どうだろうか・・・。芸術家として生きていく為には、パトロンが必要だったというのは歴史上事実としてあった話だが、立場としてはどうだったのだろう・・・。いずれにしろ、プロは生まれながらにしてプロなのだと思う。
ピカソは起きている間中、なにか作らずにはいられなかったらしい。また、絵を書いているときが休んでいるときと同じようなものであったとのこと。いわゆる無我の境地にいってしまうので、寝ている次くらいに、頭も体も超リラックスとの状況だったらしい。確かに、そうでもなければ、あれほどの量の作品は残せないだろう。ピカソほどでなくても、ちょっとしたプロのギタリストであれば、驚くほどの時間をギターに費やしていて、そしてそれを全く持って「すごい時間と思っていない」ようにみえる。やはり、プロは生まれながらにしてプロなのだろう。