1-3  あがるということ…緊張について

さて、人前での演奏、すなわちライブをしてみて、まずもって壁となったのが「あがり」だ。本当に、人前で演奏するにあたって「あがる」っていうのは、議論のつきないネタだと思う。
中年になって久しく「あがってしまった」などということは忘れていたのだが、「これほどぼろぼろになるかあああ!」と叫んでしまいたいくらい思い知らされた。
真剣にまずいと思って、本でも読んで勉強もしなくてはならないかなと思ったくらいだ。
ちなみに、まじめに探してみると、
『「あがり」を克服する―ヴァイオリンを楽に弾きこなすために』
 (カトー ハヴァシュ (著), Kato Havas (原著), 藤本 都紀 (翻訳), 今井 理瑳 (翻訳))
というそのものずばりの本もでている。(バイオリン関係の書物。結局今のところ自分は読んでいないが)

クラスタの田中マスターは、
「最初のうちは、人前での演奏では、実力の30%も出せればいいほう」
といっていたが、本当にそのとおりだと思った。この節では、そのあがるということについて綴る。