仕事を理解する、ということ

新入社員が配属されて、やっと
仕事が慣れてくるかな、という季節。
週の業務レポートはまだ教育レポート
という状況だ。
ある社員のそのレポートに、
「わからない単語とかがいろいろあって、
 これらを即調べられる環境があったら
 もっと理解が進むと思う」
というものがあった。


確かにそう思うのは、理解できる。
インターネットで、いろいろなものが
瞬時に調べられるご時世なので、
このような考え方になるのであろう。


しかし、実際の仕事の技術においては、
単に単語の意味がわかっても、
それで仕事の理解が進むものではない。


その単語がその文脈に入った時、
どのような意味を持っているのか、
という理解、
すなわち、仕事自体の理解がないと、
正確な理解はできない。
そしてそうだからして、
「即調べてわかる環境というものは、
  おいそれとできるものではない」
ということだ。


実際の職場の仕事は延々と続くので、
焦らずとも、仕事の理解が進んで来れば、
「即調べればわかるもの」
はビジネスでなくて、単なるラバーであり、
本当の仕事はその先にある、
ということは、理解されるようになるはず。


今現在、それがわかるかどうかわからないが、
その新入社員のレポートには、
そういうことをちょっとした感想として
記載して返却した。


頑張れ新入社員。


<過去の今日>
「苦笑いの強さ」
http://d.hatena.ne.jp/y1kirihara/20160512
「感謝する。」
http://d.hatena.ne.jp/y1kirihara/20150512
「頑張れザックジャパン
http://d.hatena.ne.jp/y1kirihara/20140512
「深坂峠」
http://d.hatena.ne.jp/y1kirihara/20130512

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