なぜ伝わるのか

先日のコンサートで
ひとつ気がついたことがあり、
そのことについて、考えている。


それは、
「緊張状態とか、リラックス状態というのは
  どうして伝わるのだろう」
ということ。


東京のクラスタでアマチュア演奏家
聴いていたとき、
演奏のうまい下手とは全く関係なく、
聴いていて(みていて)
大変リラックスできる方と、
聴いているのが「痛い」
と感じる方がいた。


「痛い」というのは、
「かわいそうなくらい緊張している方」だ。


で、実感としてわかったのは、
「緊張の度合いは、人間同士伝わる」
ということ。


自分は、毎月1回のクラスタのフリーコンサートに
おそらく、50回以上行ったと
思うが、途中で、
「緊張の種類が変わった」
と実感した。
(まあ、そんだけいけば、そうだろう)


で、その境から、ずいぶん
「緊張しなくてうらやましいです」
みたいなことを言われるようになった。


「いやいや、全然そんなことなくて、
  十分緊張してますよ」
と答えていたが、実のところ、
『「痛い感じ」だけはいやだなあ」、
と思っていて、そうならないように
努力していたのだった。


で、努力の結果、結論として
「その曲を弾くのを楽しむこと」
ができると、緊張しないことが
わかった。(いってみれば、当たり前・・・)


で、昨日は観客側からだったが、
同じことを感じた。
やっぱり、
「気持ちは伝染する」
のだ。


先日のコンサートでは、
5人の演奏者がいたが、
やはり、聴いていて、緊張の度合いとか、
リラックスの度合い、
というのは、伝わってきた。


と・・すると・・・・


音楽で気持ちいい、を伝染させるためには、
まずもって、自分が、
「リラックスした、いい状況、いい感動、
 いい人間関係」
を、知っていないと始まらない。
そういう原体験をもっていること、
が大事だ。


それを演奏しながら、強くイメージすることができ、
さらに、伝染させることができるような
演奏者になるのが、いいのだろうなあ。


それにしても・・・・


なんで、伝わるのだろう、そういうものは。


実は、昔の人間は、そういう能力が
とっても高かったのだろうか・・・
そうかもしれない。


音楽って、そういう能力を
思い出すためのもの?


・・・なんて、思いながらギターを・・・・


弾けないのだった、今日は。


以上、北海道へ出張する
途中の東京のホテルにて。



<去年の今日>
http://d.hatena.ne.jp/y1kirihara/20080609
<目に入ったニュース>

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