「あの人に会いたい」
NHKあの人に会いたい刊行委員会編
読了。
面白かった。
もう亡くなった方で、
時代を代表する方を
NHKのテレビのビデオに残っている
インタビューで、追っていくテレビ番組の
内容を本にしたもの。
音楽関係でも、武満徹氏とかが
入っている。
ひとつ、心にのこったところを
ピックアップしておこうと思う。
三波春夫。
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三波は、エンターテインメントとは何か、
自分の役割は何かを、
求道者のように常に考えていたという。
三波と深い付き合いのあった作家・森村誠一は
『知るを楽しむ・私のこだわり人物伝・三波春夫』
(2006年放送)で、『お客様は神様です』
について語っている。
三波さんは、
『私が舞台に立つとき、敬虔な心で
神に手を合わせたときと同様に
心を昇華しなければ、真実の芸はできない』
と語った。
芸の神髄は神を前にした表現である。
つまり、神が受取り手、すなわち聴衆であり、
観客であり、読者であり、
芸のすべての受取り手である。
三波さんは表現というものの神髄を
知り尽くしていて、
『お客様は神様』と言ったのに違いない。
三波春夫にして初めていえる言葉である。
『歌う時に私は神を観る』、
まさに三波春夫ならではの至言である。
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まだ、若いころは、
「お客様は神様です」
というのは、
「お金をいただけるお客様に対して
へりくだっていっている言葉」
くらいにしか思っていなかったのだが、
ギターでちょっとだが
人前で弾くようになって、
演奏がうまくいったり
いかなかったりを
やってみた経験からだろうか・・・・
三波春夫のこの言葉の
説明が心にしみる。
少しでも近づきたいものだ。
<昨年の今日>
http://d.hatena.ne.jp/y1kirihara/20080327
<目に入ったニュース>
高速道路料金値下げスタート!
上限1000円。
(いいなあ・・・もう売ってなかったもんなあ、ETC。
渋滞とか、あったんだろうか。)
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