誰よりも熱く

今回のプロフェッショナル仕事の流儀は
スペシャル1.5時間で、
映画監督、宮崎駿氏。


すばらしい内容だった。


アニメ映画に対して、
もちろんその実績からして一番と
いっていいと思うが、
作り出すための情熱、熱さという面でも
一番なのだな、と納得した。


ポニョの製作を追ったドキュメント風の
ものだったが、ポニョに使われた
セル画は、17万枚以上。
その1場面1場面を、
「本当に魂がこもったものにしていくのだ」
という厳しさが、テレビを
通してでさえ、ひしひし伝わってきた。


絵描きさんに対しての駄目だしが、
ほんと強烈だった。
しかし、自分で、自分の筆で答えを
見つけ出すまで手直ししていくのだから、
駄目だしされるほうも、
文句のつけようがない。
叱られた内容にて、自分を鍛えていくしかない。
こういうチームは
ものすごい実力をつけていくだろう。


同じことだが、
・映画の奴隷になる
として、映画は宿命としてできてくるので、
それを本来あるべきものにするためには、
何もかも投げ出してやれねばならない、
という覚悟。すさまじい。


あと、面白かったのは、
トトロ、ラピュタ、その他の名作が、
実は元々
「若いとき企画持ち込みをして
 採用してもらえなかったものだった」
ものであり、それを断られたからといって
捨てることをせず、ずっと暖め続けていたもの
だということ。
なんとも、すごい。
(だからトトロは着想から13年の
 月日がかかっているそうだ)



こういう宮崎さんの熱さの芯にあるものはなにか。
それをハイライトするのが本番組の芯であるわけだが、
宮崎氏いわく、
「人を楽しませたい」
という思いとのこと。


とってもシンプルだ。
そして、言い方もとても簡単そうだった。


でも続けて、
これも簡単そうに言葉にしていたのだが、
「人に楽しんでもらって、
 はじめて自分は存在を許されると思う」
とのこと。
ここまで強い思いなのだ。


アニメ映画をご自身の天命としている。



自分も気持ちだけでも
自分を表現することに対して
そう思っていきたい。
なんて思ってしまった。


実は、今日はもうひとつ、
全く同じ思いを本を読了して
持つことが昼間にあった。


故井上有一氏の伝記。


明日のブログ、このことも
綴っておこうと思う。




<昨年の今日>
http://d.hatena.ne.jp/y1kirihara/20070805
<目に入ったニュース>
・毒入り餃子の中毒、中国にて。
(発生があるかもしれないのは十分
 予想できるものだが、なぜ今、そして、
 なぜよく中国で発表できたものだな・・・というところが気になる。)


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