プロフェッショナル仕事の流儀 映画監督 堤幸彦氏

改めて言おう、


自分は寒いのが嫌いだ〜


誰か、寒いのが嫌いでない人、
寒さを嫌いにならないコツを教えてほしい。
ちなみに、のどがひりひりしている。
風邪をひいてしまったようだ。
週末長崎出張、そして日曜日クラスタ
また週明け長崎そして福島出張と
忙しい。
熱などでなければいいのだが。



さて、今日は火曜日。毎週楽しみにしている
NHKプロフェッショナル仕事の流儀をみれた。


今回は、映画監督 堤幸彦氏。
「みている人に楽しんでもらう」
「仕事をずっと楽しめるのがプロ」
とか、言葉や感性としては、自分としては
とても近いものを感じてしまった。
ゆえに、
それほど、おおーーーっというものはなかった。


今回、なるほど!と思ったのは、
その現場監督をやっているやり方、スタイルだ。
映画の現場監督は、多くの場合、
現場で全体が見渡せるところに
リフトなんかで、持ち上げられて
メガホン握って指示をだしながら
フィルムをまわしていくが、
堤氏は、「特設ブース」のなかで、
とられた絵を画面でみながら、
現場とつないだマイク指示で
フィルムをとっていく。


つまり、より映画館、というかお茶の間
に近い絵でみながら監督しているわけだ。


実は、子供の舞台をみて、その後、
そのDVDをもらってあとで見比べてみたりすると
痛感するのだが、
「生」というのは、カメラを通したものとは
全く違う。
堤氏は
「直接みてしまうと全部よく見えてしまう」
「で、あと画面でみると、まったくちがっていて
 愕然とする」
といっていたが、本音だろう。


ちなみに、
名著:俳優ノート 山崎努
で、山崎氏は、舞台が出来上がる寸前に、自分の
演技をチェックしておこうと思って、ビデオを
とらせて、その後、そのビデオをみてみると、
あまりのしょぼさに
愕然とした、というくだりがある。


画面というフレームは、
本当の生の迫力は伝えることはできないのかも
しれないと思う。
であれば、
「フレームの中だからこそ」
の表現を追っていかねばならないわけで、
その点でこの堤氏のやり方は
すばらしいと思う。


自分は、同じようなことを思ったことが
まったく別のことでもあって、
それを思い出したのだが、
それは、増田明夫さんという個人ギター製作家の
方のギター製作方法。


ギターを作るうえで、一番音に関係するのが、
表板の製作調整だが、増田さんのやり方は、
できる限りくみ上げて、完成直前になり、
あとは、裏板をつければ完成・・・
みたいなステージになってから、
という段階になってから、この表板の
調整をしていく。
効率は悪いが、できた楽器の音が
なるべくイメージと違わないような調整がしたい、
ということだろう。
個人製作家ならではのやり方だが、
「最終に近い形での評価」
を追っていて、この点が堤氏と
似ているななんてことを思った。


自分の仕事では、どうだろう。


自分のギター演奏ではどうだろう。


以上、今回も楽しめた。




<昨年の今日>
http://d.hatena.ne.jp/y1kirihara/20070513
<目に入ったニュース>
時間なくなってしまったのでパス。

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