ブックカバーが好きだ

このところ、図書館で本を借りて読むのを
楽しんでいるのだが(お小遣い節約が理由)
やはり人様の本であるので、丁寧に扱わねばならない。
そして当然購入したものではないので、
紙のブックカバーはもちろんつけてもらうことはない。
しかし自分は主に出張中とか、
出歩いた先で読むことが多く、
丁寧な扱いとはいえない。


そんなことから、このところ、
ブックカバーを購入して使うようになった。


そうしてみると、なぜか、
ブックカバーというものが、
自分は大変好きになった。


布製のとか、合皮製のものとか
1000円ちょっとくらいのものであるが、
使っていてとても気持ちがいいのだ。


そういう自分を自覚してしまって、
考えてしまった。


「なぜ、こういうものが好きなのだろう・・・自分は?」
ただ単に本をくるんでくれるもの、なのだが、
なんとも愛着を感じてしまう。
まあ、気のせいかな・・・
とか思っていたのだが、そのうち、
そうか!
と、合点がいった。


自分は
『「モノを持つこと」は好きでなく
 「道具を持つこと」が好き』
なのだ。


自分はモノだろうがなんだろうか
アニミズム的な思いがあって、
それらが意識をもっているとか、
神様が入っているとかいう考え方をする。


自然とそういう考え方を
子供のころからしていたのと、
エスキモーとか
厳しい環境で暮らす民族はそういうもんだ、
とモノの本で読んで、
ということは、厳しい環境での生存競争では
そういう考え方が有利なのだ、
と勝手に思ったことが理由だ。




そう思うと、モノは大切にせねば!となる。
大切にするというのは、
大切にしまっておく、ということではなく、
どんどん使ってやるべきだ(活躍してもらうべきだ)
という考えだ。


そうなると、たくさん持つと
面倒みてあげるの大変というか、使わないと
申し訳なく感じてしまう。
使い倒すことこそ、一番と思う。


だから、グローブとか、ギターとか、
万年筆とかそういうもの、つまり
「道具」は大好きなのだ。
一方、洋服なんかも道具として
使いたい為、使い方としては
「限られた気に入ったものを着倒す」
というのが好きなのだ。
たくさんの服を持つのは、本当に苦手・・・
なので、結構ぼろぼろになっても
同じのを着ていたりする。
(家内と子供は、自分のこれは気に入らないらしい)


ブックカバーは、
本を守る為に、代わりに傷ついてくれ、
使いまわされるものだ。
自分は、そういうものに愛着を
感じてしまうのだ、と納得がいった。


今使っているブックカバーは
ぼろぼろになるくらいまで
使い込んでみたいと思う。


そして、それくらいたくさんの本を
読んでみたい
とも思う。





<昨年の今日>
http://d.hatena.ne.jp/y1kirihara/20070131
<ギター趣味人>
http://guitar-shumijin.g.hatena.ne.jp/y1kirihara/20080427
<目に入ったニュース>
出張中なのでパス。

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