感動した。寿司職人小野二郎

数少ない自分が見るテレビ番組である
プロフェッショナル仕事の流儀、面白かった。
(定期的にみる番組は今これだけ・・)


東京ミシュラン、寿司職人初の三ツ星!!
これだけでもすごいが、82歳で現役、
今でもカウンターを挟んでお客様に対峙している。
ミシュラン三ツ星最高年齢とのこと!!


もちろん、年齢云々でなく、
職人としてすごかった。


なにしろ旨さ追求の為の工夫が半端でない。
ネタはいろいろ手を入れて準備をし、
一番うまい時期まで寝かせるとのこと。
それが1週間とか10日も寝かせることもあるという。
しかも、その上で、
最高級になった、と自分の舌で判断できた
ものしか、お客様の前に出さない。
酢〆のさばなどは、最高級の材を
2本仕込んでいたが、1本はダメだったと
まかない飯になっていた。


すごい。


更に、店のチームとしての
対応も見事で、お客様の食するスピードを
観察しながら、準備のスピードを決めるという。
最終段階の小野二郎氏は、
お客様の食べるスピードから
次のねたを手元にもらうタイミングを
見計らっている。
「握りたてで、ネタの温度が人肌になったときが
 一番旨い」
だからだという。


すごい。


経歴もすごい方だった。
7歳から奉公にでて(お金が無いから)
それからずっと働いているとのこと。
労働年数75年!!!


「プロフェッショナルとは?」
との質問への答えは
「常に高みを目指すこと」
といっていた。


これ自体は、極普通の答えであったが
自分がしびれたのは、次のやり取りだ。


「でも、今でも十二分においしいのに、
 まだもっと高いところを目指すのですか?」


「はい。もっと旨いものがあると思ってます」
という言葉に続いて、


「たのしいんですよ。
 更なる旨さを目指すのは!」
と屈託の無い笑顔で答えたところだ。


高みに位置したことが楽しいのではないのだ。
「高みを目指すこと、目指していること」
自体が楽しいのだ。


そう思えた瞬間、きっといつまででも現役で
いられそうな感じに思っていらっしゃるのだろう。


自分も今日より明日よくなるように
と思っていきたい。(せめて思いだけでも)


なお、最終場面では、フランス料理の三ツ星シェフが
お店に訪れ、二郎氏の寿司を堪能していく。
お互いがお互いの感性を尊敬しあっている
最高の交友がみてとれた。
このお二人は、どのように知り合って、
どのようにお互いの感性を認め合ったのだろう。
それもみてみたい。
番組になったら、絶対見るのだが。



<昨年の今日>
http://d.hatena.ne.jp/y1kirihara/20070108
<ギター趣味人>
http://guitar-shumijin.g.hatena.ne.jp/y1kirihara/20080427
<目に入ったニュース>
・ロシア「エネルギー帝国」の野望?−原子力産業拡大構想、資源外交戦略の布石か
ロシア政府が国家戦略として進める原子力産業の拡大構想が明らかになってきた。原子力庁を母体に発足させる国営総合原子力企業「ロスアトム」の完全子会社がプラントと核燃料を製造。国内向けに加えて海外へもセットで輸出する。核燃料をレンタル方式で提供するため、使用済み燃料はロシア側が引き取り再処理する。顧客国は核燃料を安定調達できると同時に再処理の手間が省けるなど利点が多い。ロシアは原子力を化石資源に次ぐ重要な輸出産業に位置づけ原子力専門大学の設立を計画するほど熱を上げる。しかし、その裏側には『エネルギー帝国』として君臨したい思惑も見え隠れする。ロシアは国を挙げ原子力産業の強化に乗り出した。外貨獲得の有力手段なのか、資源外交戦略の一環なのか。真の狙いを見定める必要がありそうだ。
(願わくば、原子力等によらない、自然エネルギーのようなもので、世界が変わっていくといいのだが・・・。)
・赤坂議員宿舎で飛び降り 西村真悟衆院議員の長男が死亡 

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