アコースティックなインスト音楽を楽しむ演奏者のために

通常のライブハウスは、大音量のロック、もしくは、アコギのジャカジャカストローク系が多い。そして、ボーカルの方は個性的だ。人前で歌を歌いたいというくらいだから、当然といえば当然。  
「そのような場所で、そのような方々に混じってソロギターなどをやってうけるのか?」と考えると「相当厳しい」と言わざるを得ない。というか、「ソロギターで、ボーカルと対抗できるような実力の持ち主、そういう人はプロ」と言って差し支えないだろう。そもそも、ボーカルは、「誰もが生まれつきもっている楽器」であり、「楽器は経験するとよさがわかる」ということが真だとすれば、ボーカルはまさに万人に受ける楽器だ。かつ、音だけでなく言語情報もついてくるわけだから、表現力(わかりやすいという意味での)では、他の楽器をはるかに凌駕している。(カラオケ屋さんが商売としてなりたつわけだ。 )
そのボーカルを禁止にしてしまっている。

では、「ボーカル以外で、目立つのは?」といえばなんだろう。
クラシックなどのコンサートマスターなどという、極めて特殊な立場の方を除けば、『エレキギターを中心としたバンドのエレキギター』と思う。いいバンド、ギタリストがたくさん浮かぶ。古くはベンチャーズ、自分の若い頃は、いわゆる御三家、ジェフベック、リッチーブラックモア、エリッククラプトン、そしてその後高中正義カシオペアなんかが自分としては素直にかっこいいと思えた。
しかし、そのエレキギターも禁止なのだ。
最初に書いたとおり「ライブハウスなの?」という言葉がでてしまいそうだ。
でも、実際には、「だからこそ」の良さがある。