旅に出かけたとき、カメラをするのは、いいことだろうか。
旅にでたとき、目にするものを写真で残しておきたい、という気持ちはわかる。
しかしながら、それは、旅をしながら、旅が終わったあとのことを考えているということに他ならない。
旅にでているときは、写真に夢中になるのではなく、旅の今ここ、に集中したほうが良い
といったようなことは、物の本で読んだし、自分も全く同感、と思い、
カメラはずっと使わないでいた。
そんな自分が今、カメラで鳥の撮影を楽しんでいる。
上述からすると、カメラでその後のことのためを残そうと
するのではなく、ただ、今の鳥を見ることに集中すべきでは、
という意見があるかもしれない。
しかし、これは全く違う。
バードウォッチングにおけるカメラは、
「みえない世界を切り取っている」ことだから。
大変な遠距離で豆粒みたいにしかみえない。
スピードが速すぎて、細かいところは全く見えない。
といったものを、みせてくれるのが、バードウォッチングにおけるカメラなのだ。
つまりカメラがあることによって、違う体験をしているもの。
望遠が付いたカメラなしでのバードウォッチングは、
かなり味気ないと思う。
今、手が届く金額でこういう世界へアクセスできる
ようになったということに感謝だな。