駅伝本番

会社の駅伝大会だが、規模は半端でない。
270チーム以上参加だから、6区あるので、
単純計算で選手だけでも1600名を越す。
で、こともあろうか、自分は会社のグループのエースチームに抜擢して頂いた。
大変光栄なのだが、プレッシャーも半端でない。


朝の9:00くらいから、テントに炊き出しが行われ、
人でごった返す中、自分の職場でのチームが(10チーム以上でるのだが、)
一チームずつ、選手の紹介と激励がなされた。
自分のチームは当然一番最初。
なにしろ、昨年260チームくらい参加したこの大会で、
7位のチームなのだ。
もちろん、普通に考えれば(タイム的に)
自分など選ばれるはずがない。
なのに、なぜ選ばれたのか、というと、
「人間的にすばらしいから」、「お情け」、「ジョーク」
といったことではもちろんなく、
「3区は45歳以上もしくは女子」とのルールになっていて、
たまたま自分の職場に年配で走る方が少なかっただけだ。
(というか、その年齢で昨年走った方より、
 自分のタイムトライアルのタイムがよかっただけ)


以上状況なので、自他共に「自分がチームの穴」と認知しており、
昨年並の順位を得られるかは、自分がまともに走れるか次第、ということだ。


だから、この激励会の最後に、
トップからの挨拶があり、当然ながら我々のエースチームへの
期待と激励がなされたのだが、そのなかでも、
「○○(自分)の走りをみんなで応援しよう」
なんてことまでいわれる状況。
(トップは自分の出走は、「お情け」か「ジョーク」
   と理解している模様・・・・)
すごいプレッシャーだ。


ユニホームも、毎年選手が着ているものが、
わたされた。Tシャツではなくて、本当のランニングシャツ、ランパン・・・
この歳でこういうのを着るのはもうないだろうと思っていたスタイル・・・


だが、ここまでくると、なるようになる、
と開き直るしかなかった。
また、
一緒に会社のトライアルなどでアドバイスをしてくれた仲間からも、
たくさんの激励もいただいた。


その仲間と目標タイムを設定したのだが、
3.8kmをキロ4分5秒。
このタイムは、最初キロ4分7秒で、ちょっと甘めですが・・・
といわれたので、じゃあ、4分5秒で頑張ります、と自分で宣言したもの。
実は、あとで聞いたのだが、
これまでのトライアルでは、3kmをキロ4分7秒くらい
だったとのことで、3.8kmのキロ4分7秒というのは
けして甘い目標ではなかったとのこと。(結果は後述)


さて、出走がちかづいてきた。


で、新春駅伝で試したとおり、
自分の走るタイミングの1時間前から、ジョグを実施。15分間。
(3区のスタート時間を予測しつつ・・・)
その後、一旦身体を落ち着かせてから、
ウィンドスプリントを3本。腿上げダッシュを1回。


後は、じっと待つ。


15分前くらい(前ランナーが飛び出していった・・・)
ジャージ姿から走るカッコになり待合場へ。


今回のランニングのテーマ。。。。。
「不要な力はすべて抜きまくって走ること」
前半は感覚として、「息がぎりぎりぜいぜいいわないペース」
で乗り切り、ここで、脱力をしっかり意識する。
フォアフットを意識しすぎず、ピッチを軽快に刻むことを優先。
後半は、フォアフットで足のバネを活かしきり、
ストライドを広げることを意識。
3km過ぎの最後の800mは、
もう、ぜいぜいいってもかまわないから攻めまくる。
(攻める余力はないかもしれないけど・・・)
以上の計画。


さて出走。なんと9位でたすきを受け取った。
(すごい順位・・・でも昨年実績からいうとこんなもんだろう)
前の方がいっぱいいっぱいの状況で、たすきを渡されると、
熱い思いがわきまくる。
やらねば!!!!!


で、ちょっと熱くなり過ぎて、ひとつ失敗。
うけとったたすきを胸にかけようとしたら、
どういうわけか、わっかになったたすきが
ほどけてしまい、一本の帯に・・・
やばい、と思ってあせったが、
そのまま首にだけかけ、両端を手持ちしたまま
とにかくスタートの疾走をキープした。
そのまま1kmまでいってタイムをみると、
3分40秒台。
速い。
が、息はきれていない。ここで落ち着いて、
たすきをカタ結びでよいので、わっかにしなおして
普通にかけた。
(もちろん走りながらだが、腕振りが遅くなり、ちょっとタイムロス)
この間、前の走者は女性だったのだが、
徐々にはなされて、20mの差は、50m以上に。
やっぱりみんなすごく速い。
しかし、自分はそれについていったら、つぶれるだろうと自重。
また、後方からも、お一人徐々にぬかれた。
これも実力さだろう。すっと抜かれるのではなく、
徐々に近づかれ、徐々にはなされていった。


これが2km時点。ガーミンの表示をちらっとみると
キロ3分台をキープしている。
ここら辺から、息が苦しくなるが、これも想定内だ。
このまま粘らねば。
ただ、今日の感覚として、ピッチが軽快だったので、
ストライドはそれほどこだわらず、これをキープすることに
努めた。


後ろを振り返る余裕などまったくなし。
一人二人抜いたような気もするが、
(周回遅れの方もいたので)明確にはわからず)
そして、3km。ラスト800mだ。
こっからがきつい。
一番応援が大きいのだが、それでもフォームの維持が
難しくなっている。
腕をふれ、足をあげろ、前を追え、とにかく、
できるだけのことをやろうとするのだが、
いっぱいいっぱいだった。
最後の30mで、3人くらい抜かれてしまった・・・
自分はラストスパートのスピードが弱いなあ・・・
とのことで終了。


終わった瞬間の感覚としては、
心肺的、精神的には、もう少し追い込めそうなのだが、
スピードがでない。
スピード練習が足りないのだろう。


で、タイムなのだが、実は、たすきを渡した瞬間から、
しばらく放心状態があり、ストップウォッチを
押し忘れてしまい、どのようなタイムで終わったか
わからなくなってしまった。


そこからは、ひたすら応援。
ジョグは問題なくできる状況だったので、
ポイントポイントにいって応援しまくった。


気になる順位は、自分のところは、9位でもらったのを
10位で渡していた。よかった〜。
大ブレーキにはならなかった、
とほっとしたことも、応援に熱が入った一因。



終結果。
なんと6位入賞!!! 表彰式にでれる!!
最終ランナーが区間賞の走りで、
10位から6位に入ったのだ。
涙がでるほどうれしかった。


ほどなくして、区間毎の個人記録も
でてきた。自分は区間30位。
1秒差で、27位から29位まで3人がおり、
「大ブレーキ」にはならず、「小ブレーキ」
程度ですんだ状況。これもうれしい。
みんなから、
「予想外に速かったですね」といっていただいた。
よかったよかった。


気になっていたタイムだが、
キロ3分4秒台で目標達成!!
チーム員からも、「目標達成おめでとう」
とのおことばを頂けた。
ちなみに、職場のトップからは、
「予想外によかった」
とのおことば。
こちらも、ほっとした。



以上、自分にも、それにチームとしても
最高の内容となった。


そのあと、打ち上げもあったのだが、
家内の体調の関係もあるので、それは欠席させて
いただいたが、みんなで盛り上がったことと思う。


次は、出張先の横浜での駅伝での出走が2月だ。
これも楽しめるよう、頑張っていこう。



<去年の今日>
http://d.hatena.ne.jp/y1kirihara/20110122


<目に入ったニュース>

><