高校野球の問題

株式会社は「この企業は面白そうだ!」
という会社に社会のみんながお金をだして
楽しみに見守るというしくみだ。
うまくいくことが社会のためになるし、
結果として出資した人へリターンがある。
いい制度だ。


「これはいい。これは面白そうだ」
というものにお金をだしてみんなで
育てていくというしくみは、
なんにでもあっていいと思う。



高校野球で、特待生制度は×だとのこと。
「なにをいまさら」
という意見と
「やはり高校野球は純粋にフェアであるべき」
という意見があると思う。
また、
「こんなこととっくに分かっているはず。
 誰かの保身か?」
なんていう意見もあるかもしれない。


自分はこの機会に
「美しい特待生制度」
をつくりあげてほしいと思う。


自分は高校野球経験者だが、
「本当にほれぼれするような才能」
というのは実在する。
そんな才能をみて、「この才能に一口だしてみたい」
という気持ちは、純粋に才能にほれてしまっている
場合、ちっとも不純なところはないと思う。
逆にその才能が
「家庭の事情で(金銭的な理由で)野球ができないかも」
となれば、自分は助けたくなると思う。


極普通のことだ。
勉強ができる学生には勉強の特待生があるし、
他のスポーツでも極一般的だ。


高校野球でもそういう制度をつくろうという気運が
高まってくれることを望む。
どうせつくるならとびきりかっこいい制度を。


いい制度になれば、才能がある人間を伸ばすだけでなく
横にそれることを防ぐこともできると思う。
才能がある人間ほど、横にいきやすい。
でも、
「社会から期待されてお金を頂いている」
という状況はいい方向に働くと思う。



今回の高校野球の問題で、
「すばらしい才能が伸びる機会をつぶす」
というような結果をまねくことが一番残念な
結果だろう。
いい結果に繋がることを期待したい。


PS
本当は、
学生だけでなく、
「地域の芸術活動」
についても、町、区、市、とかの
公共でお金を出して育てるような仕組み
があればいいのにと思う。
自分は、
「芸術家がいきいきしている町」
がいい。


<昨年の今日>
http://d.hatena.ne.jp/y1kirihara/20060503

><