幼少期に聞こえていたもの

とはいえ、自分は他の方と比べると、家庭環境としては日本の伝統的な曲(と自分が思えるもの)によく接していたと思う。親父が民謡が大好きで、風呂に入っているとき、および休日で庭仕事をしているときなどよく歌っていた。またそういった民謡のテープがよくかかっていた。更に演歌も古賀政男などがよくかかっていた。
自分は民謡も含めて、それらの曲が大好きだった。民謡などは自分でこぶしを回すことはできないが、こぶし回しを美しいと思う感性は物心ついたときからあった。だから民謡は今でも好きだ。また琴や三味線の音も好きだ。
しかし、小学生になると、一時この感覚は薄れた。親がエレクトーンを習わせてくれたのだが(あまり熱中しなかったが・・・)それもあわせて、学校で習う音楽も西洋音楽となり、自分はコードの美しさ、西洋音楽的な構成美の方に興味が向いた。日本音楽は嫌いではなかったが、自分で聴こうと思って聴く機会は、ほとんどなくなっていた。