クラスタでの初演奏

そしてその1ヶ月後の9月。8月のときは相当暑かったのだが、この9月の第3日曜日も暑かった。そして、気分はとても重かった。緊張してしまったのだ。(若い。ということにしよう・・・)
家では一生懸命練習してきたのだが、所詮素人、自信を持てるほどのうまさなどない。そんなことを思うと、どうしても緊張してしまう。おそらく第三者の友達がいたら、
「誰も、おまえの演奏なんか、そんなに気にしないって!」
と言われているだろう。
「わかってるよ、わかっているんだけどね・・・」
わかっているけど、緊張してしまう…・ なんか、宿題を忘れたまま、学校に朝登校するような、気の重さなのだ。 (ちなみにもう相当数参加しているが、いまだに緊張する。でも、さすがにちょっとは慣れた気がする。)

そんな気持ちを経て、1回目の演奏は始まった。

結果は、一言で言うと
「自分一人で演奏してるのと、人前で弾くのは大違い!」
ぼろぼろだった・・・・・
こう弾きたいのだということの半分もできない。かつ、そういったことが顔にでてしまうのをどうにも抑えられない。
「人前で弾くとはこうも難しいのか…・」  
前回聴きに来たとき、演奏が終わった後、みなさんとお話させていただいた。そのときどなたかが、
クラスタのステージには、魔物がいるんですよ!」
なんてことをいっていたが、その魔物に頭からかみつかれてしまったようだ。自分なんかに噛み付いても、まずかろうに・・・
でも、一方、オリジナル曲を弾いたのだが、
「面白かったですよ」
とのお言葉も頂いた。自分自身でいうのもなんだが、自分はとても単純なので、その一言で救われてしまう。(あれほどぼろぼろでへこんでいたのに・・・)あとでじっくり思い返してみると、本当のところは、実はみんな同じ経験をしているから、心のなかで、
「・・ふふふ・・・おれと同じだな・・・」
などと思ってくださったに違いない。    

クラスタでのフリーコンサート、はまりそう!!」
と思ったが、その予想どおり、現在に至るまで、はまりっぱなしである。