水道橋⇒御茶ノ水

今日は、家族で東京に遊びに。
といっても、子供も6年生だし、
ケータイがあるので、3人とも
自由行動。(子供の秋葉原は親同伴だが。)
東京都区内周遊切符を買って
遊びに出た。


家内は、いろいろデパートめぐりを
したいらしく、
「昼飯は適当に」
ということで、子供と2人でとなった。
なにが食べたいか聞くと、
「イタリアン」
とのこと。パスタね!ということで、
ふと思いついた。
じゃ、行きたいと思っていた、
水道橋のRijn(ライン)という、アコギ好きが
集まると聞いているお店にいこう。
ということで、初めて行ってみた。

Rijn

とても、趣味のいい、落ち着いた感じの
お店で、お昼時だったので、
けっこうお客様が入っていた。
子供がカウンターの席がいいと
いうので、カウンターで、
バスタを注文。
子供がほうれん草とツナ、
自分はきのことトマトのバジリコ。
けっこうなボリュームがあったので、
(子供は6年生とはいえ女の子なので、)
全部食べれるかな?と思ったが、軽々平らげた。


とっても美しいウエイトレスさん
(マスターの奥さんでしょうか)
と、すごくやさしそうなマスターだな、
思っていたら、
子供にミッキーのシャーペンを
「常連さんにいただいたんですが、
 子供用なので、どうぞ」とのこと。
はじめてなので、恐縮したが、
子供もすごくうれしそうだったので、
遠慮なく頂いた。ほんとに感謝!!
(常連さんにも)


子供は、「お礼に」ということで、
得意の絵(漫画)を
切り取ったメモ帳のページに、
頂いたシャーペンで描いて
空っぽのお皿の脇においてきた。
「ありがとう」と子供がお礼をしている
絵だ。


子供は
「パスタおいしいかった。
 またつれてってね」
とのこと。
すごくいい時間が持てた。
Rjinに感謝!!


さて、その後は、自分としては
定番コースである、御茶ノ水だ。
ギター屋めぐりだ。


といっても、買うつもりは
まったくないので、試奏している
人の音を聞くだけが多くなった。
すごく気になったギターがあるときのみ、試奏
という状況。
でも、御茶ノ水は、その
「すごく気になる」のがけっこう
あるのだ。

その気になるものがよくある
のが、知る人ぞ知るだろう、
Blue-GとHobo'sの2店で、
かならず、行っている。
これとマーチンなんかのオールド
ではウッドマンというお店もGood。
今回は先の2店に行ってきた。

以下、ちょこっと試奏もしたので
その感想。
なお、これらは、試奏の感想集として、
コピーを以下に貼り付けております。
よかったら覗いてみてください。

http://d.hatena.ne.jp/y1kirihara/edit?date=20000102

<BLUE-Gにて>

先に来ていたお客様が、すばらしい
音のギターを弾いていた。
いやーすごい音だ!
と感心して、他のギターを
みながら聴き入ってしまった。
昔レコードから流れてくる、
「あのマーチンの美音」
そのものが、目の前から出てくる。
弾いてるコードは
けっこうシンプルなのだが、
とにかく素晴らしい音だ。
高いんだろうな・・・100万以上するな
と思っていたら、
弾いていた男の方が連れの女性の方に
「さすが400万の音だな・・・」
とボソッといっていた。
400万・・・・・・・・・・・・
帰宅後、お店の在庫リストで確認したら、
確かに、
『400万円のマーチンD45ハカランダ(1969)』
というのがあった。
これか・・・・。
音が聴けただけでよかった。
ということで、試奏せず、
「本物のいい音」の鑑賞のみで
お店を後にした。

<Hobo'sにて>

ここでも先客の方がすばらしい音を
響かせている。
『McGill Guitars SUPER ACE Steel Strings KOA 2002 N.MINT \858,000 (\900,900) 』
ポールマクギルという方は、
アールクルーのギターで有名。
このスーパーエースというモデルは、
リチャードスミス
(イギリスからアメリカに渡って
 ナショナルフィンガーピッキングチャンピオンに
 なった人)
も使用しているもの。

実は、自分は昨年、このマクギルの
ギターはナイロン弦のものを試奏させて
頂いており、その際、このスーパーエース
弾かせてもらった。
素晴らしいギターだ。
鉄弦で、ボディーとネックの
接合部が、斜めにカッタウェイを助ける
ように斜めになっていて、エレキのようだ。
しかし、ヘッドの糸巻きは、クラシックギタータイプ
で、独特の歯切れよさに一役かっていると思われる。
自分がこのギターの最も買っている点は、
もちろん音なのだが、トップ板の鳴らし方が
クラシックギターに近い点だ。
というのは、
12フレットジョイントのギターと同様の位置に、
駒があるのだ。
実は、このことは、自分の演奏スタイルに
大変あうのだ。
駒の位置が、トップの真ん中より下(ネックと逆方向)
に位置することにより、「弾く位置による音色の変化」
がつけやすいのだ。
自分は、12フレットジョイントのギターで、
カッタウェイを探したりしているが、理由はここにある。
このギターは、このニーズにずばりはまるのだ。
音は、分離のよさが特徴。
ギター雑誌で、マクギルのインタビューを読んだことが
あるが、サイドをがちっと固めて、トップを振動
させやすくするとのことであるが、それがわかる。
自転車は、フレームが硬いのが乗りやすいのだが、
それと同様の、「音像のクリアさ」といったものが
感じられるのだ。
いい音だった〜。

ここも、全く購入の意図はなかったので、
この音で満足して帰ろうと思ったら、
「お久しぶりですね」のお言葉。
めがねをかけた若い店員さんであるが、
自分を覚えていてくれたのだ!
3ヶ月に一回くらいしか、こないから、
すごい記憶力だ。
過去試奏したとき、
ポールマクギル狙い撃ちしたり、
12フレットカッタウェイを探したりと
マニアックだったので、
覚えていてくれたのかも・・・・
と思いつつ、感謝。

この店員さんの耳もすばらしい。
「なにか面白いのありますか?」
との問いに、以下を試奏させてくれた。


『Tony Vines ギター。表板、演奏時右腕のあたる部分が斜めにカットしてある機種 』
各弦の音の分離がすごい。
また、なぜか、低音の輪郭がめちゃくちゃクリア。
完全なフィンガーピッキング、それもソロ用と思った。
それにしても、このすっきりした低音!
「この低音のクリアさすごいですね」
といったら、
めがねの店員さんいわく、
「弦長が長いんですよ」と。
なるほど!!
それにしても・・・・
弦長が長いことをまったく
感じさせない弾きやすさは、すばらしい。
それと、けっこう弦高が高かったのだが、
これがまた、理由のある高さ
なのだ。
「鳴らす」ことをプレイヤーに
求めてくる楽器なのだ。
いい・・・ほしい・・・・。
完全に満足して、
以上の感想をめがねの店員さんに、
申し上げながら、
数曲分くらい、弾きまくってしまった。


「もう一つ面白いのあるんですよ。」
といって、試奏させてくれたのが、以下。
『 EHLERS Model 16 Cutaway 2005 NM \680,000 (\714,000) 』
これは、今度は60年代からのベテランルシアーとのこと。
これがまた、みごとにTony Vinesと音の設計思想が
違っている。
このギターは、各弦の音の混ざり方が美しい。
日本でいうところの「フォークギター的音のよさ」
といった感じ。
また、弾いた感じも、
Tonyの方がガツーンとくる弾き心地なのに対し、
こちらは、「粘りのある」という感じだ。
アルペジオなんかで、歌の伴奏したりすると
最高と思う。
(Tonyの方は、「伴奏」という感じは全くなし)

以上、大変楽しいときを過ごせた。

なお・・・
こんなことやりながら、
1本も購入できないところが申し訳ない。
次にHobo'sにくるときは、
「お店のファンです!!」といって
めがねの店員さんに、お土産を持っていきたいくらいだ。