「脳も筋肉のように大きくすることができる」
自分にとっては、結構驚くべき事実。
自分はこれまで、
「脳というのは、細胞数は増えない。減る一方」
を常識としておそわってきたゆえ。
「脳を鍛えるには運動しかない!」
―著者 ジョン・J・レイティ―
読了。
「わたしが強調したかったこと―運動は脳の機能を
最善にする唯一にして最強の手段だということ―は、
何百という研究論文に基づいており、
その論文の大半はこの10年以内に発表されたものだ。」
−著者−
はっきりいって、題目からは、
「眉唾ものだろ・・・」
「どうせ抽象的な話とか、体験談みたいなもの」
と思ったし、加えて、
「はっきりいって、運動で脳がよくなるなら、
プロ運動選手は、みんな天才になっちゃうだろ」
などと思って読み始めたのだが、
まったくそうではなくて、
明確なエビデンス(研究実験の証拠)満載で、
きわめて理論的な本だった。
運動すると、頭がよくなる・・・
ということが直接実現するわけではなくて、
運動すると、脳の主要部品である、
「シナプス」への「栄養」がたくさんでるとのこと。
従い、その状況で、「経験(勉強)」
することで、シナプスがしっかりして、
死ぬシナプスより、生産され生き残るシナプスが増え、
結果として脳が大きくなるとのこと。
ふむふむ。
で、運動による脳へのメリットは、
それだけでなく、他いろいろな
有効なホルモンがでるし、
また、それらが、
「あるべきバランス」
に近づくとのこと。
だから、
うつ病とか、アルツハイマー病とか、
いろんな病気の予防にもとてもよい、
ということが紹介されていた。
(もちろん、研究結果紹介を伴って)
昨年出た本だが、米国では、ずっと
売れ行きが落ちず、いろんなところで
体育の授業がみなおされるなどの
社会運動にまで繋がってきているとのこと。
日本も、こういういいところは
どんどんまねしていいだろうと思う。
そして、まずは自分も、だな。
思えば、自分は
子供のころ、運動大好きだった。
遊びまわって、体使って疲れるのって
とても心地よかった。
もう一度、ああいう状況になれないだろうか、
と思う。
少しずつでいいから、
運動しよう。
<去年の今日>
http://d.hatena.ne.jp/y1kirihara/20090409
<目に入ったニュース>
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