「負け」を考える

生物は「優秀な種を残す」
ということが大切だ。
人間も生物だから同じで、
自分も小学校、いやもっと幼いころから、
「勝つ」ことを教えられ、
また、「勝つ」ことに
すなおに気持ちよさを感じる。


およそ、「負け方」
なんて教わったことは無い。
あえて言えば、柔道の「受身のやり方」
くらいだろうか。




しかし「勝つ」「勝ち続ける」
ということはとっても難しい。


また、なにをもって「勝ち」
とするかも難しい。


野球のバッターは、「10回中3回勝つ」
というのが続けられれば一流だ。



ここでは、勝ちが大事だろうが、
回数としては絶対に多い「負け」
を如何に活用していくか、そこでどう
勉強していくか、も大事なことだろう。


スポーツとか
勝負をはっきりさせるもの
ではなく、社会の中では、
「勝ち続けること」
なんて無理で、
「勝ったり負けたり」だし、
WIN-WINとかいうのは、
「うまく引けるところで引く」
つまり、相手に譲る、
「ここは負けておく」
という考えが必要だ。


そんなことをこのごろ考えていて、
「うまく負けること」
っていう考え方が、結構奥が深いなと
思うようになった。


「最初から負けを考えるなんて
 すげー後ろ向き!」
という内なる批判もあるのだが、
(だから小学校では、教えてもらえないことなのだろう)


負けるものがいないと、
勝つものもいないのだし。


とりあえず、勝負にしてみて
「勝ち方、負け方」
を示すことでいろいろ見えることもある。


などということを、このごろ、
よく考える。



負けを視野にいれることで、
「殲滅されること」
を逃れることもできるという気もする。




・・・・とテレビに目を向けると、
自民党が総裁選だ。


あれだけ候補がいるのだから、
「負け」を当然考えての
立候補者もいる。



どれだけしたたかにやれるか。



「負け」まで視野にいれた
考え方をしたほうが、面白い。
ということをここでも思う。



PS
考え方として、
「勝ち負け」
にすぐ結びつけること自体からして、
せまっくるしい。
でも、身の廻りは、
そういう「勝つこと至上主義」
ばっかりだ・・・
スポーツは、「勝った!!うれしい」
でいいのだけれど、
そうじゃないでしょ・・・
というのが、いろいろ思い浮んで、
「負けだって・・・」と考えて
綴ってみた。




<昨年の今日>
http://d.hatena.ne.jp/y1kirihara/20070905
<目に入ったニュース>
・【角界大麻汚染】精密検査でも陽性 露鵬白露山 再検査意向の北の湖理事長に批判強まる
(この陽性反応というのは、「吸って3日間くらい」
 とのことだから、検査日から3日間と、
 交友関係が徹底的に調べられると
 本当のところが、わかるかもしれない。
 でも、逮捕でもないのに、それは難しいだろう。)

・自民総裁選、支持固めに各氏奔走 地方遊説やテレビ出演
 地方遊説、テレビ出演、そして公約作成――。福田康夫首相の後継を選ぶ自民党総裁選は週末も、麻生太郎幹事長ら5人の候補が支持固めに奔走している





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