フィンガーピッキングデー追想

4月5日にフィンガーピッキングデーにいって
楽しんだのは、その5日のブログに示したとおりだが、
これは、
出演者の中で、自分が賞をあげるとしたら
と思える方の感想を中心に書いた。
もうひとつ書きたかったことを今日は書いておこうと思う。
(5日の時点は体調不良で書けなかった。)


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演奏した方の中のお二人、潮田さん、山本さんは、
自分の記憶では、相当前から
このコンテスト本選に出続けている方だ。
まず、選ばれ続けていること自体すごいのだが、
更に自分が感心するのは、お二人とも
ずっとご自身のスタイルを貫き通している点。


潮田さんは、ランニングベースをしながらの
ブルージーな演奏、
山本さんは、ケルト風高速ピッキング
という演奏をずっと続けている。


おそらく、今回のFPCの結果からすると、
「きれいなメロディを主にしよう」
と考えるフォローワーがかなりでると思う。
前は、
「これはたたき系でなければ」
と思う年もあった気がする。
リズミックさを追わねばならない、
と思える年もあった。


しかし、上記お二人は頑なにご自身のスタイルの
進化(というより深化といったほうが適切か)
を追求され、本選に出続けていらっしゃる。


「優勝に近づくであろうスタイル」
というのは、確かになんとなくわかるもので、
それを追うのも、それはそれでいいと思うのだが、
それは、
「自分のスタイルの上で、更に・・」
でやるのが自分はいいと思う。


今回もいらっしゃると思うだ、
「自分ののスタイルでは、FPCでは不利だ」
「本選にとおれても、優勝は狙えない」
そう思ってしまった方が・・・・・


しかし、
自分はそういう方が、そう思うことで、
せっかくご自身が持っている
スタイルをスポイルしてしまうの
であれば、残念だ。



同様のことを、
本選出場者を選ぶ審査員の方にもお願いしたい。
いろんなスタイルの方を選んでほしい。


その点において、今回自分は審査員の方を見直した。
本選出場者がとてもバラエティに富んでいたからだ。
ややもすると、
・たたき系ばっかり
・高速系ばっかり
・クラシカルな技術がしっかりしていないと選ばない
等々、
同じ傾向の演奏者ばかりが選ばれかねないのではと思う。


しかし、今回の本選の方の演奏については、
自分としては、20人という長丁場であったが、
すんなり、というかあっという間に聴けてしまい
体調が悪かったが、その間はそのことを
忘れさせていただいた。
演奏者のバラエティが楽しかったからだ。


これが同じような演奏ばっかりだったら、
飽きてしまっていただろう。


バラエティに富んだ演奏者をコンテストの本選に
選ぶということは、審査としては、大変難しいだろうと思う。


クラシックの演奏会は違う。
みんなが課題曲を弾くので、
「技術的な優劣」がわかりやすい。
また、楽しむポイントも
同じ曲の表現の仕方、なので、こちらも
わかりやすい。


一方、FPCは、「オリジナルと編曲1曲ずつ」だ。
本来比べることなどできないだろう。


でも、自分はそこが好きだ。


いろんなスタイルが、同じステージに上って
くれた方が、自分は楽しめるのだ。
難しさはあると思う。
しかし、続けてほしいな、と思う。


そして、コンテストに応募する方も、
「流行のスタイル」を追うのもそれはそれでいいが、
潮田さんや、山本さんのように、
「ご自身の追及している表現」
で勝負されることも、忘れないでほしいと思う。


自分は「百花乱立」のステージが一番楽しい。



PS
会社の仲間でも、会社そのものも、
もっと大きく社会とか国とかも、
特徴がそれぞれ違うのが、お互いを
リスペクトしあいながら、並立しているほうが、
いいのではないか、
自分はそう思う。



<昨年の今日>
http://d.hatena.ne.jp/y1kirihara/20070409
<ギター趣味人>
http://guitar-shumijin.g.hatena.ne.jp/y1kirihara/20080427

<目に入ったニュース>
・・・・時間はあったけど
 昼休みいっぱい、本文書くのに使ってしまいました。パスです・・・・
    

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