メトロノーム−5・メトロノームの先にあるもの

今回でメトロノームについては最後で、
メトロノームが逆に悪影響を
 及ぼすことはあるのか?」
または、
メトロノームの練習では得られないものがあるのか」
といったようなことを考えてみた。
(題目はちょっと変更した)


まず自分が思いつくのは、
日本の邦楽。


邦楽においては、
「完全にインテンポの合奏」
というのは、よしとされない。
「微妙なずれ」をもってよしとされる。


こういった音楽はメトロノームを使うことで
やりにくさを感じるだろうと思う。
(本当のところを自分はしっていないので、
 ひょっとして違っていれば、申し訳なし。
 また、津軽三味線みたいな速度のある合奏もあるので、
 すべてではない。)


この微妙な感覚は、自分としては、
日本人は結構自然に身についているものではないか
と思っている。
簡単な例だが、
縁日での縁起物の購入時、一本締めで、
「よーーーーーーーーーっ ポン」
と手拍子をうつが、日本人はこれを
合わせるのが上手い。
「よーーーーーー」といっているところの
うねりというか、わずかな調子の違いを
ちゃんと聴いて、大体あわせた手拍子ができる。


では、インテンポの音楽で、
メトロノームがあまり・・・
というのは、あるだろうか。


少なからずあるだろうと思う。


「ブラジルのサンバのリズム」
「アフリカと米国の黒人のノリ」
「ジョンレノンのあのカッティング」
「フォークシンガーのなぜか歌いやすいカッティング」
(また、敢えて言えば、アンサンブルでの仕上げもそうかも)


こういったものは、
メトロノームが不要、とはいわないが、
メトロノームのその先にあるもの」
であり、メトロノームを使ってしまうと
かえってわかりにくくなってしまうのでは・・・


もちろん、メトロノームといっしょにやって、
簡単に上記のリズムの「妙」となる部分が
体得が可能であれば、それに越したことはないと
は思うが、
少なくとも、メトロノームを使えば修得できるか?
といえば、自分はNOと思っている。


以上、5日間綴ってみたが、まとめてみる。


<まとめ>
メトロノームは、自分の穴を矯正するには
 大変役に立つ
・しかしそれは自分がやりたい表情付け
 を成し遂げるための通過点というか補助であるべき。
・最終的には、独自の表情付け、味付け、
 自分なりのリズムをどう掴んでいくかで、
 これはメトロノームの先の(もしくは別の)世界


以上でした。


頭でわかってもうまくいくかわからないし、
そもそもそういうことを、とやかく言えるような
リズム感を有していない自分・・・


あまり深く考えても仕方ない。



・・・・・ギター弾こう・・・・・



<昨年の今日>
http://d.hatena.ne.jp/y1kirihara/20070122
<ギター趣味人>
http://guitar-shumijin.g.hatena.ne.jp/y1kirihara/20080427
<目に入ったニュース>
・寒気:東京都心で初積雪…うっすらと通行人の足跡
(寒いのが苦手な自分はちょっとつらい・・・)


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